『黒子…いつからいたっけ?』と。
それは審判の相田先輩も例外ではなかったに違いない
テツ君はPGの1年に声を掛け
「すいません、適当にパスもらえませんか?」
試合時間は残り3分
だが、彼の本気を見せるには充分だ
「…せめて、ボール取られんなよ!!」
PGの1年はテツ君へパス。
そして、そのままパスはテツ君から他の1年へパスされる
それはまるで、ボールが曲がったように見える。
「え…?」
「シュートです。」
「あ、あぁ!」
ボールを受け取った本人も現状が理解出来てないようで戸惑いながらもシュートを決める。
「は、入った?」
「今どうやってパス通った!?」
「…真っ直ぐのパスが曲がった?」
「は…?」
日向先輩はじめ、その場にいた全員
今、テツ君が起こしたことについていけていない
もちろん、コートにいた火神君でさえ。
「(存在感のなさを利用して、パスの中継役に!?
しかも、ボールに触れている時間が極端に短い…)」
「相田先輩」
審判しながら戸惑う相田先輩に声をかける
「
「ミスディレクション?」
「手品などで使われる人の意識を誘導するテクニックです。
テツ君は
つまり…テツ君は試合中『影が薄い』と言うより正確に表現すると…自分以外を見るように
仕向けています」
プレイが続くうちに、誰もが気付き始める。
テツ君の能力に。
「元帝光レギュラーでパス回しに特化した見えない選手
キセキの世代
2人の活躍により、点差はわずか1点。
「ったく…(火神か黒子どっちかだけでも
しんどいのに…2人組んだ時の獰猛さは手がつけられねー!)」
伊月先輩のミスパスをテツ君がすかさずスティール。
そのままレイアップに持ち込むが、ボールはリングにあたり弾かれる。
思わずそれには、苦笑
だけど、変わらない彼に笑みをうかべる
しかしその背後から伸びる腕。
「ったく、ちゃんと決めろよ!」
火神君のダンクによりボールはゴールの中に収まり試合終了
勝ったのは、1年チーム
新たな光と影の出会い
これは2人が巡り会った1つの運命
それは、キセキにも負けない次の手がかりとなるだろう
待ってなさい、キセキの世代