仮入部卒業
リコ先輩が指定した日は全校生徒がグランドに集まり行われる朝礼の日。
「フッフッフ…待っていたぞ!」
その屋上で腕を組んで仁王立ちの楽しそうなリコ先輩。
「入部届けを受け取る前に1つ言っておくことがあるわ!
去年、日向君からカントクを頼まれた時約束したの
『全国目指してガチでバスケをやる』と。
もし覚悟がないなら同好会あるからそっちへどーぞ!
ウチはね、具体的かつ高い目標と
それを必ず達成しようとする意志が欲しいのよ!
だから今ここから、学年 クラス 名前
そして、今年の目標を宣言してもらいます!
ちなみに、今の2年生も全員やってるから。」
リコ先輩の発言に私含め全員が目を丸くする。
「あ、さ・ら・に!!
目標を達成出来なかった場合は
ここから全裸で好きな子に告白してもらうからね」
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇええ!?」」
この発言には皆が叫ぶ。
「(流石に脅しすぎたかな…。)」
不安なリコ先輩を裏切り、1人一歩前に出た者がいる
「なるほど、名案ですね」
私だ
迷いなく屋上の手すりに向かい手すりに飛び乗りその瞬間、吹き荒れていた風が止む
「あ、あなたはいいのよ!」
私を止めるリコ先輩に私は微笑んだ後前を向く
「1−B 櫻みづき!!
このチームを支えること、そして友人との約束を果たします!!」
校庭にいた全員が一斉に私の方を見る。
このまま飛び降りようかと思ったが、流石にダメだろう
「ハッ、おもしれーじゃん!」
私に続き火神君が手すりに飛び乗り
「1−B 5番 火神大我!!
“キセキの世代”を倒して日本一になる!!」
校庭からは日向先輩たちが見ており
「(うわぁ、今年もやってるよ…)」と思っていたらしい
そしてどんどん、宣言していく1年
「次は?早くしないと先生来るよ?」
リコ先輩がそう言うが次に出る者はいないかと思いきや
「すいません、ボク声張るの苦手なんで拡声器使っていいですか?」
拡声器片手にテツ君がリコ先輩に尋ねる。
「べ、別にいいけど…」
テツ君が大きく息を吸い込んだ瞬間
屋上の扉がぶち開けられ入ってきたのは先生たち
「コラー!!またかバスケ部!!」
「あらっ、今年は早い!?」
その場にいた者全員が先生たちに捕まり
放課後生徒指導室にてみっちり怒られた。
その次の日、校庭にはとても大きな字で
『日本一にします。』と書かれていた。
「面白いから…これもありかな。」
リコ先輩は呟き、楽しそうに笑っていたそうだ
この後、校庭に書かれたこの文字は
誠凛高校の七不思議の1つになったとか