出てきたのは、女性だった
どこかで見たことがある…どこだったか…

「こんにちは。いつか来るのではないかと思ってました」

ほほえんだ女性。
いつか来るのでは、？と疑問に思っていると前原が小声で思い出したと行ったあと顔を明るくし大声でフルネームを口にした

「藤峰有希子さんですよね」

「あら、私がわかるなんて嬉しいわ！
さあ、あがってちょうだい
主人が待ってるわ」

藤峰有希子…結婚を機に引退した女優！
茅野は、女優つながりでここを？
だが、一体沙織とのつながりは…

応接間に通されると
紳士的でダンディーなオーラが漂っている男の人が座っていた
この人が、あの工藤優作
工藤さんは立ち上がり、にこっと笑った

「よく来たね、悠真くんと……陽斗くんかな？」

俺らは顔を見合わせた
俺は名乗ったが、なんで前原のことを？

「2人のことは沙織から聞いてるよ。
幼馴染なんだってね…彼女を支えてくれたこと感謝しているよ」

余計に疑問符が増えるばかりだ

「私はね…沙織と血の繋がった親子なんだ」

俺らはびっくりして声が出なかった。
沙織の本当の父親ってことか……

それからは沙織と工藤家の関係性を聞いた
中学卒業した後だというのなら
なぜ、俺や前原に言わなかったんだろう

さすが、、、秘密主義。
このとき前原と同じことを思っているとは知らなかったが。
このコードネーム、確か渚がつけたんだっけな？
まんまだな…

「君たちは、沙織を探しに来たみたいだがここを知ったのは雪村あかりくんからかな？」

さすが、推理小説家。推理力がすごい

「はい、そうです。
彼女の行方を教えてくれませんか？」

「沙織は……」

俺らは真剣に工藤さんの言葉をまった。

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