春奈の過ち

私は監督と彩さんのことが知りたくて
サッカー協会に行った
無理やり、目金さんを連れて。

監督のことはわかった…でも、彩さんのことは何もわからなかった。
資料室を見終わった後、彩さんにあった
私の持ってる封筒を見て、顔色が変わった
怒りと呆れだった。

私がやってしまった重大さに気づいた
皆、今まで頑張ってきてたのに私が無駄にしてしまう。

呆然と帰った。

「音無さん…どこ行ってたの?」

落ち着いた声で話しかけてくれる木野先輩。

「その…サッカー協会に行ってました……
そこで彩さんにあって…それで…それで」

話すことが出来ないぐらい泣いてしまった
涙が止まらなかった

食堂には皆がいて
木野先輩に、椅子に座らせてくれて背中を撫でてくれた

彩さんが帰ってくるまで泣いたままだった

「私はイナズマジャパンを降りる
出場廃止にはならなかった、安心しろ」

イナズマジャパンを降りるって私のせいだ…。
私が彩さんを…。

「すみませんでした。
私…のせいなんですよね?
彩さんが戦術サポーターをやめるの…」

彩さんが辞めると言ってから涙が止まった
私が泣くのは間違ってるって思った

「ああ、そうだな
音無……人を知るときにデーターに頼るな
接して知るんだ お前はいいマネージャーなんだから。
サッカー部の顧問をしたいんだろ?
雷門で待ってる。」

「彩さん…」

必死に必死に泣くのを我慢した
私のせいなのに…それでも彩さんは私にアドバイスを…
ううん、注意を…それに、私の夢まで知ってて
ほんとにすみませんでした。

彩さんがここから去った後、

お兄ちゃんが私の前にいた

「春奈…。
話すの辛いかもしれないが……何があったんだ?」

私は立ち上がって
皆に謝った。
皆、キョトンとしてたけど

それでも…私が

「私…監督と彩さんのこと調べに行ったんです
でも、それは……サッカー協会に行くことは違反だったんです。
私、それ知らなくて……考えればわかったはずなのに…

資料室を出た後、彩さんにあったんです。
そしたら、彩さん受付の人に怒ってて
“何で入れたんだ 上に報告しろ”って

私がしたことで、出場廃止の危機になって…。
だからっ……すみませんでした。」

「オレたちのためだったんだろ?」

キャプテンがそう言った

「えっ……」

「文句を言ってたから、調べようとしたってことか」

「気にするな!結果、出場廃止にならなかったんだし!」

「でもっ……あんなことしなければっ
彩さんが代わりに…辞めることになってしまって……」

「……よくわからない人だったんだ
まだ、付き合いも浅い
そこまで気にしなくていい
出場出来るならいい」

「お兄ちゃんそんなのよくないよっ!…私のせいだってわかってる
でも……でもっ…彩さんが責任を全部負った」

「当たり前だ」

「監督……」

「あいつは、派遣されてるんだ
お前たちの管理を任されてるんだ
お前たちが過ちを犯したら、1番に責任を取らなければならないのは彩になるんだ
あいつが、FFIの実行委員だからだ

普通は、監督である俺だが……今回はことが違う
お前たちの世話を任されてたんだ
練習試合の確保や会場までの交通安全の確保
やることはたくさんある

それに、あいつの立ち位置はFFI協会の副会長だ
FFIを開催する上で山ほどのことを考え、行動してきたはずだ
その立ち位置さえ、危うくなった。

厳しいことを言うが、今までのあいつの努力を無駄にした

開催を進めている間、あいつは学生だ
今もだが、授業で忙しかったはずだ
それを両立してきたんだ

ここでも、課題を進めてきてたんだ
それと同時に、雷門の保健室の準備をしてきた

その努力を無駄にした

あいつを助けたいなら…
今からあいつがする努力を無駄にしないよう優勝するんだ」


「はいっ…」


皆は返事出来なかったんだろう…

今回のことは、私だけが悪い