初日の食事

午前の練習が終わり

食堂に次々と戻ってくる

机にはすでに食事を配ってる

初日ってこともあってどうしたらいいのかわからないのだろう…チラチラと私を見る

「あのー…食べてもいいッスか?」

お腹を鳴らしながら、壁山くんが聞いてくる

「ダメよ…全員が揃ってからね
説明があるから」

監督以外全員が揃った
監督は部屋で食べる。


「全員、揃ったね
じゃあ、食事についての説明ね
まあ、そんなに長く喋らないから少し我慢してね

食事は朝、昼はおかわりなし
夜は1回のみおかわりありよ

間食は禁止
栄養管理してるから間食されたら意味ないわ
たまに、おやつはこっちで用意するから

日曜日は4時間自由時間があるの
昼食が被ってるから、その日の昼は自由に食べていいわ

食器は自分で持って行ってね
夜は自分たちで運んでもらうわ
席に座ったら食べだしてくれたらいいわ

朝は好きな時間にどうぞ、6時には準備出来てるわ
但し、練習には送れないこと。
夜は7時半にご飯よ

食事に関しては以上
どうぞ召し上がって下さい」

「いただきまーすっ!!」

「彩さん!一緒に食べましょ!!」

「そうさせてもらおうかな?」


春奈ちゃんの左 豪炎寺くんの右 円堂君の前に座った

「えっーと……如月彩さんだっけ?」

円堂君は以外にも私の名前を覚えていた

「ええ、そうよ」

「よかったー!彩姉ちゃんでもいいか?」

姉ちゃん…かぁ…こんなに親しくなっていいのかなとは思うけど
でも少なからず嬉しいのだ

「ええ、もちろん」

「私もっ!お姉ちゃんで!」

春奈ちゃんが笑いながら言う

「ふふ、いいわよ
好きに呼んでくれたら」

「今何されてるんですか?」

木野さんに聞かれる

「今?
今は協会委員としてのことが多いのよねぇ…2年前には既にあることが決まっててね 2年前から少しずつFFIの活動をしてたわ」

2年前……家にガルシルド様から手紙が届いたのが始まり。

「彩さんには彼氏さんいるんですか?」

「冬花ちゃんが質問すると思ってなかったわ…それは…秘密にしておこうかな?」

「ってことはいるんですねっ!」

目を輝かせながら春奈ちゃんは確信したように言う

「何でそうなるのかな?
まあでも、彼氏"は"いないね」

は…ね。


「さぁそろそろ!練習よ!早く食べちゃいなさい」

「はーい」

この子たちは子どもらしくていいな