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「かごめ…!」

毒風を浴びた骨は変色しドロドロに溶けた。
かごめの姿も見えなくなった……

「う……嘘………かごめ……」
「人間とはつまらんのう、のう?犬夜叉?」

どうして…?どうしてかごめを消されなきゃいけないの?
たまたま刀が抜けただけで、でも、刀は犬夜叉と殺生丸の問題で……
なのにどうしてかごめが…?

頭が真っ白になって、かごめがいた場所をただ見つめる。

「っぷはぁ!!!!!死ぬかと思った〜!」
「「??!!!」」
「もー!!!!!あんたー!!!!!あたしにまで本気でやったわねぇ??!!!たっぷり反省させてやるから覚悟しなさいよ!」
「か………かごめ…?」

え…?凄くピンピンしてる……?え?あれ?

「そうか…刀の結界に守られたのか…」

殺生丸を軸に風が巻き起こる。

「犬夜叉如き半妖に鉄砕牙を扱えるかどうか…この殺生丸が試してやる!」

瞳が見開かれ赤に染まり、口は裂け顔が白に染まる。
赤い筋となって飛び交い、一点に落ちると渦の中から化け犬として現れた。
化けた後の殺生丸は大きさと力任せに襲いかかる。
でも犬夜叉という小さな的に苦戦しているのかなかなか当たらない。
…と、口から何かを垂れ流し始めた。

「っ!毒だ!!!!!適当な所へ逃げろ!」
「適当って!何処よ!!!!!」
「上に決まってんだろ!!!!!」

鼻の奥に直接来るヘドロのような臭い。
それに少し息苦しい。早く逃げないと!
かごめは犬夜叉が気になるのか、遅れて登ってくる。
やっとの思いで登りきると、肩から穴を開けて殺生丸が飛び出てきた。
犬夜叉が鉄砕牙を振りかざしているけれど効いている素振りはない。
でもかごめは犬夜叉の力を信じると言うから、私も出来るよ、きっと!と後押しする。

「いーのかよぉ?そんな能天気なことを言って!」

犬夜叉は私達になかなかな辛烈な言葉を投げかける。
そんな犬夜叉の態度にかごめが涙ぐみ、その姿を見て慌てる犬夜叉。

「じゃあ笑えっていうのー?!」
「じゃかましい!俺がお前らを守るつってんだ!」

俺がお前らを守る……?
犬夜叉は今確かにそう言った…よね?
すると鉄砕牙に変化が起きたらしく、腕を切り落とした後の鉄砕牙は太く大きくなっていた。
もう一度襲いかかる殺生丸の胸元を斬り捨てる。

「っ……!殺兄!!!!!」

あ……また兄って呼んでしまった…
どうして…?殺生丸は犬夜叉の敵で、怖い人で……
なのに消えていく姿に寂しさを覚えた。