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折角こっちに来れたし、まだこの人のことも知りたいから、と思って一緒に旅をしてみることにした。
────けど………
(な、何この時代??!!!トイレはまだしもお風呂は滝!ご飯は自給自足!着替えなんか持ってきてないし!森は虫だらけ!!)
3日位は我慢出来た…けど、もう駄目!
こんな過酷な環境を5日、これ…かごめもこんな感じなのかな?!
(帰りたくなってきた……)
母さんのあったかくて美味しいご飯にポカポカになるお風呂、そしてフカフカのお布団!
これはいわゆるホームシックなのでは………
「……はぁ………帰りたい…」
「ん?ならば勝手に帰れば良い!」
「だってー…絶対これで帰れるってこともないだろうし…だとしたら骨喰い井戸だよ?」
「はぁ?!ここから骨喰いの井戸など、どれ程の距離があると思っておるのだ!」
「そ、そんなの知らないよ!!!!!」
「…さくら…帰りたいか、元の時代に。」
「え…うん……母さんに会いたいし…友達も心配してるだろうし。」
正直心が折れそうだ。
ていうか、若干泣けてきた。
「…?殺生丸様、どちらへ?」
「無理強いはせぬ…来い、井戸まで運ぼう。」
「ほんと…??!!!ありがとう…!!!!!」
「えぇっ??!!!殺生丸様??!!!あっ!待って!!」
私を腕に座らせる様に抱えると空を飛び始めた。
ちゃんと邪見ももこもこにしがみついている。
森から出るととんでもないスピードを出し始める。
(な、なっ!何これ??!!!速すぎ!!!!!ジェットコースターでもこんな速くないぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!)
とんでもないスピードで10分。着いたみたいで地面に降ろされた。
「はぁ……はぁっ……あ、ありがとう…」
「…次にこれを使うならば、私の所へ来い…必ずだ。」
「えっえぇ…?!…そんな無茶な……」
私の返事も聞かずにまた飛んでいく。
何だかもうさっきので疲れちゃったけど…取り敢えず戻ろう。
それで、また学校行って、頑張ろう。