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しがみついていて分かったけど…この人、すっごくいい匂いがする。
とっても落ち着く………この匂いの柔軟剤売ってくれないかな……
「……いたぞ……お前の片割れも。」
「え?かごめもいるの?」
犬夜叉の叫ぶ声が聞こえるけど、残念ながら前の人が大きすぎて見えない(特にモコモコ)。
と、捕まっていたのに手を解かれ、前に倒れてしまった。
殺生丸と犬夜叉はもう戦いを始めていた。
(あ…かごめもいる……それにまた仲間が増えてる……)
かごめと話したいのにな……
声をかけるタイミングも掴めないまま地面がマグマに覆われ、かごめ達もいなくなってしまった。
「帰るぞ、あいつらを取り逃した。」
「う、うん………」
なんか…めちゃくちゃ機嫌悪いみたい。
よっぽど気に入らないんだね…
まぁでも確かに犬夜叉が鉄砕牙を振り回しているのを上から見ると、よろよろと振り回されているって言うのにも納得した。
大きな物を振るのに精一杯な感じがした。
「あ、邪見だ!じゃけーん!!!!!」
空から手を振ると邪見も手を振り返してくれた。
「殺生丸のその刀も鉄砕牙と同じでお父さんの牙から打たれた物だったんだね〜…」
「え?そうじゃったのか?はえー……」
邪見はそれを聞くと刀が兄弟だとか殺生丸と犬夜叉は兄弟じゃないだとか、一人芝居していた。
「邪見!」
「はい!……ぉっ…おわっ………キエェェェェェッッッ!!!!!」
「…!」
邪見を天生牙で斬ったー??!!!
えっ?えっ!嘘でしょー??!!!
「…何をしておる、起きろ。」
邪見の体を見ると体どころか服さえも斬れてない。
こんな摩訶不思議な刀、初めて見た……
じゃあこの刀は宝刀?なんだろうけど、どうしてこんな物を作ったんだろう?
なんか、嫌がらせにしか思えない……