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斬れない天生牙に驚いていると、水辺から龍が現れた。
ってこっちに攻撃してこないでー!!!!!
「わ------ッッッッッ??!!!」
「ひょえぇぇぇぇ!!!!!」
やっとの思いで走って避けたのにあっちは、軽々と避けて、瞬殺。
倒れた龍の腕をもぎ取る。
「土産も手に入った……会いに行くか、鉄砕牙に。」
「えっ…もう行くの?」
「行くぞ。」
脇に抱えられてまた飛ぶ。
って…また邪見が………
「人里に行ったか……動くのを待つぞ。」
「……殺生丸ってお腹空かないの?」
「…腹など空かぬ。」
「へぇ…じゃあ何で動けるの?」
「妖力を持つ限り、私は生き続ける。」
「ふーん……あ、ちょっと溶けてる…まぁ良いや。」
お腹空いたから持ってきたリュックの中からチョコを出す。
ポテチも開けて一袋分ごと食べてしまう。
ご飯をお菓子で済ませるのは初めてかも。
隣を見るともぎ取った龍の腕を自分の腕に付けていた。
「そんな押し付けるだけでくっつくの?」
「あぁ、つく。人間とは違ってな。」
「…………」
馬鹿にされた。
「起きろ、動き出したぞ。」
「う……え………朝……?」
お腹空いたなぁ。
チョコ、全部食べちゃうか〜……
「お前は下から来い。分かったな。」
「う、うん。わかった。頑張ってね……」
「……、……」
何となく頑張って、って言ったけど、犬夜叉が鉄砕牙を取られちゃったらどうするんだ、って話だよね…
『俺がお前らを守るつってんだ!』
鉄砕牙を初めて扱えた時に言ったあの言葉…
殺生丸と犬夜叉の違いってそういう所なのかもしれない。