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(え………ちょっと待って…)

こ、これって……もしかして………

(キッッ………キス……しようと…)
「あ……あ、待って!」
「…!」

無理に決まってる!!!!!こ、こ、こ、こ、こんな綺麗な人と出来るわけがないー!!!!!

「…すまぬ……少し急いてしまった…」
「………」
「………忘れろ。」
「え…」
「…また迎えに来る。」

それだけを言うと窓から飛び降りた。
まだ胸がドキドキしてる。
……ダメだ……落ち着けない。
(酷いお土産を貰っちゃったな……)


「あれ…かごめ、帰ってきたんだ…」
「さくらこそ!帰ってきてたのね!どうしたの?」
「え…?」
「顔、赤いわよ?風邪?」
「え、あ…う、ううん!?ちょっと冷たい風に当たりすぎたかも!」
「そう…?気をつけなきゃ。私、また戻るから!」
「う、うん…頑張って〜…」

またバタバタと出ていったかごめ。
高校は友達もかごめとも一緒の高校を目指している。
通いやすさもあるし、何より一緒に上がれるチャンスだ。
まだ後1ヵ月程残されてる。
かごめはギリギリまで四魂の欠片を集めるんだろう。
殺生丸もまた迎えに来るって言ってたし…

(もう少しの間、頑張らなきゃ!)