現代においでませ(2)

ご飯も食べ終わり、荷物を背負って靴も履き、いつもの様にペンダントを握りしめた。


「……おまたせ、あっちの用事は終わったから暫く一緒にいられるよ。」
「おかえりなさい!一緒にいられるのー?うれしい!」
「ふっ!りんのお守役には丁度良いから良いわい。」
「とか、言って、本当は嬉しいくせに〜。」
「ば、馬鹿言うな!共にする時間が増えて嬉しいなぞ、ちっとも思ってないわい!」
「ツンデレ、可愛くないぞっ。」

やっぱり楽しい。
4人…5人?で街に遊びに行くのも確かに楽しいけれど、また違った楽しさ。

「ねぇ、りん。もしもね。」
「うん?もしも?」
「もしも、私の現代に行けるとしたら…行きたい?」
「さくら姉ちゃんのお国に…?りんが?」
「うん、そう。遊びに来る?」
「うん!行ってみたい!」
「行ってどうするんじゃ。」
「え〜そりゃあ私が案内するんだよ。あと、あっちには妖怪なんていないからね?」
「そ、そうなのか?じゃあわしは行けんのか…」
「邪見も行くんだよ〜!勿論殺生丸も。だから、落ち込まないで〜!はい、よしよし。」
「こ、子供扱いするでない!」

それとなく言ってみたけど、ちゃんと聞いてもらえてたかな…
夜にもう一度言ってみよう。
ダメな時…?ううん、ゴリ押しするしかないよ!


「さくら姉ちゃんのお国ってどんな所?」
「どんな、か…うーん…まぁ妖怪はいないよ。あと文明が発達してるって言ったら良いかな?」
「ぶんめい?」
「着物を着てる人はまずいないね。私みたいな格好が多いよ。」
「えー!お着物着てる人いないのー?!」
「うん。牛車とかもないし、動物の力も借りないな。」
「え〜〜?!!」

まぁ、本当の事ですし…でも、りんや邪見からしたら目からウロコ、なんだろうなぁ。

「何で、あんな質問をしたのかってね、もうすぐクリスマスなんだよね〜。」
「「くりすます?」」
「クリスマスっていうのは、キリスト教っていう…まぁ仏教とかの仲間かな。それの習慣?お祝い事の日…かな。」
「お前の国にも教えがあるのか!」
「仏教も神教もずーっと続いてるよ。それでね、その日に恋人とどこかへ遊びに行ったり、家族と美味しいご飯食べたりするんだ。」
「かぞく……おいしいごはん……」
「ふふふ、りんは私の家族だよ、邪見も。」
「ほんとう?うれしい!」
「だからね、私は皆と現代で遊びに行きたいの。」