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森を迷いなく歩いていく姿を追う。
森の出口が見えてくると邪見の声も聞こえてきた。
何やら叫んでいる。
隣から小石が邪見に向かって投げられた。

「殺生丸様はこの邪見で試し斬りをなさったのですか?!」
「お前は私の身を案じて探していたのではないのか。」
「ぁ……あへ…殺生丸様…ご無事で何より…ゲフンンァァッ!」

邪見にもう一つ小石が飛ばされる。

「…………この血の臭いは…」
「あ……どうしたの?血の臭いって?」

また森へと入る殺生丸の後を追う。


薄暗い森の中を歩いていると何か前に塊があった。

「何でしょうか?あぁ…こりゃもう駄目だ。やったのは狼ですなぁ、噛み殺されております。」
「……え……この子……」
「殺生丸様、この人間をご存知で?」

ご存知も何も……この子は…………

「…………」
「わぁわっ…!殺生丸様?!」

殺生丸は天生牙を抜いた。

「……なるほど………」
(見える、こいつら…あの世からの遣いか?)
「試してみるか?天生牙の力を…」
「たっ!試してみる!!殺生丸様…今、何と…」

殺生丸が天生牙で空を斬る。
抱き起こす殺生丸の隣から女の子の様子を伺う。

「……??!!!」
「………っ……ぁぁ……?」
「生き返った?!」
「あの…殺生丸様……殺生丸様が天生牙でその娘をお助けに…?」

何も喋らないまま歩き去る。
呆然と生き返った女の子を見つめる。
女の子はぼーっとしたまま、ふらふらと歩きだした。
どうやら着いていくみたいだ。
とても奇妙な出会いだったけれど、こうして小さな旅のお供が増えた。