あべこべ(1)
奈落が消え去った後も夜は雑魚どもが群がる。
それは人間は活動を止め、暗く目立つことなく動きやすいからだ。
私には関係ないがな。
ただ目を閉じ、朝を迎えるのを待っていた。
その時、胡散臭いにおい…と、共に何か小細工をした。
瞬時に毒の筋を飛ばし、その場で死んだことを確認した。
妙に眠気が襲うのはあの小細工のせいか…
「……………」
「んー!!!!!おはよ〜殺生丸さ………ま?」
「何じゃ…もう朝か…?」
「ん……ねむたぃ…もうちょっとねるぅ…」
「…そなたは、りん…なのか?」
「え?…服が小さい!いやだ〜!」
「何じゃと?って…あら、本当…エッ??!!!せせせ…殺生丸…様?」
「どうやら昨夜の雑魚の小細工の効果が出ているようだ。」
「ねぇねぇ!さくら姉ちゃん起きて!」
「ん〜〜そんなにゆらさないでぇ…」
「さくら姉ちゃんがちっちゃくなってるよ!」
「そんなばかなぁ……………ど、どちらさま?」
「りんだよ、りん!」
「へっ?……なんか手がちっちゃい!」
近くに置いていた手鏡で自分の姿を確かめる。
そこには幼き頃の私が映し出された。
さくらとりんは着物を着替え直し…
各々確かめる様子はどれも驚きと感嘆…
「これ……しょーがっこうに入るか、入らないかくらいの時だ…」
「私おっきくなってる!」
「わしも……何か若返っておるぞ…!」
「じゃあ……これ…みんな年が10くらい変わってるんだよ、きっと…」
「……なるほどな。」
よく、母上のせいで鏡の前に立たされていたから覚えている姿…
あの時と似ているのはそのせいか……
「かごめの所へ行くぞ。」
「そうだね!かごめなら、なおしてくれそう!」
「私が守ってあげる!」
「わしも!!ぐふふっ!」
「せっしょうまる、手!」
「……、……下らぬ…!」
「てれてる〜!かわい〜!」
(もっと感情を抑えろ、私の顔よ!)
「おーてーて〜つ〜ないで〜〜」
「……………」
「あ!かごめさま〜!」
「ん…?りんちゃん!……え?りん…ちゃん?」
「助けてください!殺生丸様もさくら姉ちゃんも変なことに!」
「え…?……えー??!!!」
うんうん、驚きますよね!
だって、ちっちゃくなってるんですから!