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この旅はずっと続くものだと思っていた。
慢心とは恐ろしいものだ。
「ク"ハ"ハ"ハ"ハ"…!こんなちびが次代の最強だと…?」
「……………」
「ふん!威勢だけは褒めてやろう…だがな、思い上がるなよ!」
「うるさい…」
此奴……何者だ…?
そこらの雑魚とは違う事は確かだ。
「…!」
「うわぁ??!!!」
「お"っ"と"…手が滑った…」
「クッ……よそ見をするな…」
今の手、見えなかった……
何故だ……!
「そこ…!」
私の剣が急所へと入っていくのを見たが、切り刻む前に奴の体が消えた。
それと同時に奴の存在そのものがこの場から消えた。
「い、いない…?殺兄、大丈夫…?」
「チッ!…逃がしたか…」
もしあれが、私よりも上の存在だとすれば、至極不愉快だ。
「お前は手を出すな、下手に動かれると返って迷惑だ。」
「う、うん……手を出すつもりはないよ。だけど、助ける位は…」
「助けも無用!……行くぞ。」
私は私だけの力で上り詰める。
父上の様に孤高で気高く世に知ら占める程の者に…!