明けましたおめでとう(?)

ゴーン…と、何処か遠くから鐘の音が聞こえる。
除夜の鐘…かな?

「戦国時代にはもう除夜の鐘ってあったのね…」
「じょやのかねぇ?」
「おや、犬夜叉、知らないんですか?」
「知ってるわけねぇだろ。」
「殺生丸は知ってる?」
「……興味が無い。」

まぁ…500年って遠いようで近いよね…?多分。
2000年前から考えたらきっと最近なんだろうなぁ。

「じゃあお雑煮とかおせちって食べる?」
「お雑煮は一応頂きますが…おせちとは?」
「おせちってほら、重箱にたっくさん料理詰めて…お祝い事の時に食べる…」
「……それって…もしかしてお節供なんじゃない?」
「おせちく…確かに…それっぽいね。」

戦国の世で暮らすと決心してから1年が経とうとしていた。
今日はそれぞれ分かれていた皆が、集まっている。
久しぶりにゆっくりと、こんな大勢で食べるご飯を食べた。
皆、元気そうで良かった。

「そうだ!せっかく皆集まったんだから…来年の抱負でも言わない?」
「来年の抱負…ですか……」
「はい、まずは私から!来年も皆といられること、かな。」
「素敵だね。私はそうだなぁ…村の人達も皆が幸せに暮らせるようにする、かな。」
「珊瑚の抱負は少々大きすぎるんじゃないのか?おらは勿論強くなることじゃ!」
「ケッ!俺はかごめといれりゃぁ何でも良い。」
「犬夜叉……!」
「私もそうですね。珊瑚と子供達が元気でいてくれれば良いですね。」
(皆…凄いこと言ってる……善人だらけすぎて眩しいな…)

「わしは殺生丸様にお仕えすることじゃな。りんはどうじゃ。」
「りん?りんはねぇ…うーんと…さくら姉ちゃんが、殺生丸さまと祝言挙げれたら良いな!」
「えっ……?」
「り、りん?」

りんからの爆弾発言により、皆が静まり返る。
しかも私とせ、殺生丸が……祝言……って、けけけけ、結婚??!!!

「そうよ…!さくらと殺生丸、まだくっ付いてないんだった!」
「か、かごめ?」
「ま、まぁ……さくらの義弟になるのも良いかもな…」
「……犬夜叉…?」
「義兄さんはどう思う?!」
「………………」
「せ…殺生丸………」
「祝言……か、考えもしなかったな。」
「ねぇねぇ〜、このさい二人も挙げちゃいなさいよ!」
「………それも悪くない。」
「え"っ………」

エェェェェェェェェ??!!!嘘でしょー??!!!