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「殺生丸さま遅いな〜」
「ほんと…どこまで行ってるんだろうね。」

辺りはすっかり暗くなり、枝を集めて焚き火を起こす。
邪見に教えてもらった方法でやってみれば意外とうまく出来た。
こんなに暗いと怖いなぁ……

「あっ!」
「……まぁったく…怪人坊の奴…刀を持ったままどこへうろついているのやら!」
「殺生丸さまっ!」
「あ……」

やっと帰ってきたみたいだ。
邪見の小言はよく聞こえる。

「…、……りん、動くな。」
「…ぅ…?」

それだけを言うといきなり頭上高く飛び、後ろの木を切り倒した。
全く気づかなかった…いつから居たんだろう。

「……女か…」
「スンスンッ!スンスンッ!この臭い…以前四魂の玉を埋め込んだ腕を持って殺生丸様に近づいてきた、狒々の皮を被ったあの胡散臭い奴と同じ臭い…!」

邪見の話を聞いていくうちに思い出した。
白い皮を被ってた人の事なんだろう。
あの腕も渡されたものだったんだ…

「クッ…!思い出しても胸が悪くなるわい!」
「覚えのある臭いだ…以前私を陥れようとした、奈落…っとか言う食わせ者。」
「ふーん…あんたが犬夜叉の兄貴の殺生丸かい。優男だねぇ。」
「…………」
「あたしは風使いの神楽。奈落の分身みたいなもんさぁ。」
「分身だと…?」
「そう…そしてあんたが剣を打てと怪人坊に渡した牙は、悟心鬼という奴の牙さ。そいつもあたしと同じ奈落の分身さ。」
「だからどうした…わざわざ教えにきてくれたのか。」
「フッ…臭わないかい?悟心鬼から生まれた邪気溢れる剣、闘鬼神はすぐそこだよ。」

「あの剣はあんたのもんだ!」
「……………」
「なぁにあれ、格好つけて、ねぇ?胡散臭い女でございますなぁ!」
「……りん、もう動いていい。」

神楽とか言う人を見ていて気づかなかったけど、ずっと片足で立ったまま固まってた様だ。

「お前も変な奴。」
(それは言えるかも。)