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月明かりに照らされながら、夜空を飛ぶ。
りんと邪見に見送られて、殺生丸に送ってもらっているけど…
(何も…話さないな…)
よっぽどあの二人に聞かれたくない話でもするのかと思えば、黙ったまま飛ぶばかり。
まぁいつもの殺生丸と言えば、そうなのだけど。
でも、少しもどかしい。
「………せ、殺生丸……」
「…何だ。」
「その……どうして今日は私を送ってくれるの?」
「………」
「………」
やっぱり何か言いにくい事でもあるのかな…
も、もしかして、犬夜叉の方に行け!とか?!
いや、もうこっちには来るな!とか…?!
どうしよう…何か言ってほしい…
凄く怖い
沈黙ってこんなにも怖いものだった?
「……さくら…」
「は、はい…」
「私と…いるのは、つまらぬものか?」
「え………ううん、そんなことはないけど…」
「………どう…話せばよいか、分からぬのだ。」
「………」
「いつも話をするのはお前のほうだからな…」
不安気に瞳を隠す。
そっか…話があるんじゃない。
話したくても話すことがないんだ…
「良かった。」
「……」
「殺生丸にもう来るなって言われたりするのかな、って思った…」
「……その様な事を言うと思ったのか。」
「だって…特に何かが出来るわけでもないし…こうやって迷惑かけるばかりだし…」
「……近くに居ればお前を危険に晒してしまう…だが…手元に居なければ気掛かりになるのだ。」
「……寂しいの…?」
「…さみ…しい…か。」
自笑気味に言葉を繰り返した。