肝試し@

「あつーーーぃ………!!!!!」

蒸し蒸しムンムン。
風は温く、気持ちよくない。
蒸し暑い夜、私達は小さな離島に辿り着いた。
お昼は食料探しや探検でとても楽しかった。
川下りなんてこともした。
日も沈み真っ暗な夜。思った以上に暑くなりはじめた。
かと言って、明かりの焚き火を消すわけにもいかない。

「あっつい……何でこんなに暑いの?」
「サクラ〜…お前の羽で扇いでくれよ〜…」
「無茶言わないでよ〜……」
「…………あー…」

うだうだと言う一味達の中から思い出した様な声が上がる。

「俺さ、歩いてたら面白そうなとこ、見つけたんだよなぁ。」
「面白そうなところ?」
「おう、山の奥深くへと続く階段があったんだよ。」
「ふふ、それは確かに面白そうね?」
「あー…肝試し位にはなるのか?」
「お、オレやだぞ……」
「オレモヤダ…!」
「恐ろしそうですね〜!幽霊なんか出ちゃったりしてっ!」
「もうブルック自体が幽霊な感じするけどナァ!」

一様にビビるチョッパーとウソップ。
乗り気なロビンとサンジ。
はしゃぐブルックとフランキー。

「どーする?行ってみる?」
「あっ?涼しくなるのか〜?」
「多分ね。」
「うしっ、じゃあ行こーぜ!肝試し、楽しそー!」
「決まりね。ゾロ、案内できそう?」
「おう、道しるべを置いてきたからな!」
「エッ!いいい、行くの??!!!」


「おー着いた。ここだよ、ここ。」
「おー…こりゃ確かに面白そうだ。」
「うひゃー!こっわそ〜!」
「ややややや、やだ!!!!!か、帰るぅぅぅ!」
「オレも帰る〜〜〜〜〜!!!!!」
「お、おい!俺も忘れんなよ!!!!!」
「ふふ、帰れるの?灯りもなしで。」
「「「ここにいる!」」」
「んー、どうする?」

我らが船長のルフィはどんどん話を進めていく。

「わわわわわわわ私、行くならゾゾゾゾゾゾロととととッッッ!」
「なぁルフィ〜!俺と組んでく"れ"〜〜っ"!」
「おう、良いぞ〜。じゃあ1番最初な!」
「私達で組んじゃう?」
「ええ、そうね。よろしく。」
「サクラちゅわん…ナミちゅわん…ロビンちゅわん…」
「さ、サンジ!オレと組んでくれッッッ!」
「では私はフランキーさんと。」
「おしっ!決まったな!」
「よっしゃー!ウソップ、行くぞー!」

こうして肝試し大会が始まった。