2
姿が見えなくなると、近くの写真世界からサーベルを振り下ろしながらジョゼフが現れた。
「おや…逃がすなんて酷いじゃないか、サクラ。」
「残念でしたっ。」
「まぁ君を囮にしてあげても良いけど…」
「ち…近い………きゃっ!どこ触って…!」
「フフ……逃がした所で私からは逃れられないからね。」
スリ…と内股を撫でられて驚いた同時に、調整が発生したようで暴発させてしまった。
優雅に足跡を残しながら消えていったジョゼフに、何とも言えない感情が込み上がる。
逃げた先で解読していたイソップ君だろうか、解読が終わったみたいだ。
そしてまた幸運児くんからの『ハンターが近くにいる!』というチャット。
私はここだよ、と伝える為に『早く逃げて!』と送る。
解読に集中していると、恐怖の一撃を貰ったのか…幸運児くんはダウンしていた。
ゴ-ンゴ-ン…と鐘が鳴り響く。
暫く待っていると地下室に連れていかれたようで、低い位置に表示された。
イソップ君が走っているが、どうやら始めの墓標の所にある暗号を上げる様だ。
ジョゼフは協会の中にある地下室の入口に立っていた。
解読が終わり、これは合流した方が良いのだろうか…と思い墓標の方へと走り出す。
「あ…サクラさん…」
「イソップ君、一緒に逃げよう!」
「あ…はい……そうですね…」
社交恐怖持ちのイソップ君だけど、そんな事は言っていられない。
先程まで表示されていた椅子の位置と、ハンターの位置の輪郭が消えていた。
そして近くに現れる黒い靄。
イソップ君は慌てて離れようとしたが暴発によって逃げるのが一瞬遅れてしまい、恐怖の一撃を受けた。
「やぁ、サクラ…さっきぶりだね。」
「ジョゼフ………」
「フフ……君は医者なんだろう?さぁ、彼を治療してあげなさい。」
「今…気付いたのだけど……それって…白衣?」
「あぁ、そうだよ。君が医者だと言うものだから。」
ダウンしているイソップ君を治療している間に、いつもの衣装ではない事に気が付いた。
やっぱり会話を聞かれてたのね…他のハンターなら恥ずかしくなかったのに……
「君は思ったより茶目っ気のある子だったんだね。」
「あ、あれは…ちょっとしたお遊びで……」
「はぁ……私も『先生』に治療をしてもらいたいものだね。」
「……?……ひゃっ?!ちょっと…!」
「い…ッッッ!!!!!」
「ご、ごめん!ちょ、ちょっとジョゼフ…!」
「ん?痛がって可哀想じゃないか…早く治療してあげるといい。」
集中出来るわけない…!
イソップ君の目の前で堂々とセクハラ紛いの事をするジョゼフ。
先程同じ様にスカートの隙間から手を差し込み内股を撫でられる。
「ジョゼフさん……何をして…」
「ジョゼフ…ッ!悪戯なら…ゲームが終わった後で……」
「サクラさんの患者は僕ですよ…勝手に先生を取らないでください。」
「!…へぇ、私も患者なんだけどねぇ。」