中務
俺は彼女のダンスが好き。笑顔とか仕草とか全部可愛いけどやっぱり踊っている姿が一番可愛い。
彼女がデビューする前、つまりEXPGにいるころから好きで、俺から告白をしてようやく付き合えた。
そんな彼女は本日E-girlsとしてのライブの真っ最中。
隼「やっぱり花子ちゃんのダンスは良いよね、人を引き付けるというかさ」
玲「うん、燃える」
「玲於に褒められると照れるな」
玲「いや、別に裕太くんのこと褒めたわけじゃないからね!?」
隼「えっ、俺の感想は無視!?ねえ!」
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ライブが終わってみんなバックステージに行けばみんなで写真を撮ることになり集まる。これ何回やっても慣れんな。
Ami「はい、花子ちゃんはここね」
といつもAmiさんが花子を俺の隣に連れてきてくれる。優しい人や。本人は花子の反応を面白がっとるだけやけど。
『えっ、あのちょっと…//』
「俺の隣、いや?」
『嫌なじゃいよ…?でも恥ずかしくて、』
Ami「はい、そこイチャイチャしない〜」
写真撮影も終わってほんとは話したいことがめっちゃあるけど早く休んでほしいしライブの感想を軽く言って、帰ろうとすれば引き止められる。
『裕太くん…!ちょっと待ってて!!』
「ん?」
ここで待っててと念を押されて、彼女は楽屋にパタパタと走っていく。
「どうしたんやろ」
玲「そりゃあれっしょ、今日はね〜」
隼「チョコでしょうねえ〜いいなあいいなあ〜!!」
「あ、今日はバレンタインやったんか、忘れてたわ」
玲「マジか」
なんて話していれば彼女が戻ってきて、玲於と隼は気を使って「先に行ってるから」と出口へ向かっていった。ありがとな。
『あのね、これ、裕太くんに…』
可愛らしくラッピングをされたピンクの包みを開ければ、不器用な彼女ががんばって作ったであろうチョコケーキが入っていて思わず頬を緩めてしまう。
「ありがとな、めっちゃ嬉しい」
『喜んでもらえて良かった…』
「花子、来年もくれる…?」
『当たり前じゃん…ずっとずっと裕太くんにあげる』
「ふふ…ありがとう、ずっとずっと大好きやで」
(え、何あれ何あれめっちゃイチャイチャしてるやん!)
(Amiさん落ち着いてくださいよ)
(玲於も隼も悔しないの!?うちのプリンセスの花子ちゃんが…)
((Amiさんこええ…))
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