関口












俺の横でスピナーをこぐ花子ちゃん、Flowerのパフォーマーで、俺がトレーニングルームに行けばいつもいるから良く話す。

日々のトレーニングのせいか彼女の体は引き締まっていてとてもきれいでつい見とれてしまう。変な意味ではなくてね。








『あっ、メンさん。今日もお疲れ様です』


「花子ちゃんもね、」


『ありがとうございます!そう言えばこの前教えていただいたプロテインめっちゃ飲みやすくて良かったです』


「おお!それは良かった」


『でもあれメンさんが飲む感じではないですよね、詳しいんですね』


「あ〜、あれはね…うん」







花子ちゃんのために調べたんだよ。とか言ったら気持ち悪いか。言うのはやめておこう。







『そうだ、トレーニング中に渡すのはあれですけど…良かったら』


「ん?なにこれ」


『チョコレートです、今日バレンタインなので』


「なるほど!大変だね、みんなに配ってるんでしょ?マジありがとう」






こんな綺麗な箱に入れてもらちゃって、嬉しい。食べてみればめっちゃ美味しいし、これを何個も作るわけでしょ?大変だな…って俺も何かお返ししないと。






「ホワイトデーにちゃんと返すから、ほんとありがとうね」


『あの、私これ一番頑張ったんです』


「…?うん、?」


『だから…、メンさんの、一番なの』


「へっ、いやそれは…そういう言うのはさ言う相手選ばないと、俺勘違いしちゃうよ」


『ほんとバカ、勘違いしろって言ってるの!!』







バカともう一度言い残してトレーニングルームを出て行ってしまった。
ほんとに?マジで?勘違いしていいって…俺本気にしちゃうよ…??



















(この二人がいると入りにくいよな)
(ホンマやで、早くくっついてくれないかな)
(裕太くん何かアシストしてあげなよ)
(いや、ここは玲於よろしく)
(無理無理、てかもうこれメンさん次第じゃん)
(((男見せろよ…)))







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