Love You More
REO'side








3枚目のシングル曲ができたからとみんなで事務所に集まって聞くことになった。仲良い男7人集まればそれは騒がしいもので、まあ嫌いじゃない。

1st、2ndとノリのいい曲だったし新曲はどうなるんだろうね、なんて話しながら待つ。

スタッフさんが来て歌詞が書かれた紙配れば全員黙ってじっと見つめる。CDを取り出して近くのコンポに入れて再生ボタンを押す。






"そばにいて 君の笑顔のため
捧げるよ all my days
一秒ごとに baby I love you more"







「めっちゃいいっすね」




まだ聴き終わっていないのに自然と口から出ていて、ハッとメンバーを見ればみんな頷いていた。良かった。





仮歌が終わり全員で自然と拍手をする。





涼「俺この曲好き」

龍「うん…めっちゃええなこの曲、早く歌いたい」

隼「絶対2人の声にあってるよねこの曲」

裕「ほんまええ曲、振りも気合入れてつくらんとなぁ!」

「ですね、」

メ「でも本当素敵な歌詞だよね」




ほんと、なんて言うか、うん。こんな恋良いなぁって素直に思う。




亜「作詞作曲したankさんって確か三代目さんの"花火"作った人じゃない!?」

涼「あああ!!ほんとだ!!!マジか!!おおお………」

龍「嬉しすぎるわ……」





マジか、俺あの曲好きなんだよ。三代目さんのパフォーマンスももちろんなんだけど、何と言っても歌詞が好き。




「こんな素敵な曲を作る人ってどんな人なんだろう…」


あ、声に出てた。



涼「気になるね」

「うん、涼太くんも?」

涼「そりゃまあ〜、気になるよ。ankさんってまず日本の方かな…?てかなんて読むんだろう」

裕「"えーえぬけー"ちゃうん?」

隼「"あんく"じゃない?」

「あんこ」

龍「あんこは無いやろ、」

涼「この曲書く人があんこなわけないね」

「まあ、そうか」

隼「じゃあとりあえず"アンクさん"って事で!」




何が、って事で!だ。でも本当どんな人なんだろう、ちょっと前にあんなに切ない曲を書いたと思えば今回はこんな純粋なラブソングで……もしかして経験豊富な大人の人なのかもなあなんて1人考える。


って言うか涼太くんや龍友くんが頼めば会えるんじゃね?ほら、ボーカルだし。


良いなぁ…俺も会ってみたい。






- 11 -
*前次#
ページ:
ALICE+