王子様と王子様A





ボイトレも終わって今日はもう予定もないし事務所のジムで汗を流そうとジャージとTシャツに着替えてジムに向かう。

ジムに入れば晴美や直人さん直己さんメンさんそして岩田さんが居てちょっとだけ焦る。
あんなにテレビの中で活躍してる人もこんなに努力してるんだから私も頑張らないと……。






晴「花子…気合入ってるねっ!」

『晴美こそ…次のツアー成功させたいしねっ……』

晴「…っ!頑張ろう!」






やっぱりこのメニューきついなぁ…もちろん負けてられないけど。

一通りメニューをこなした後、少し休もうと飲み物を持って端に座りながら他の人のトレーニングをする姿を見る。




やっぱり凄いなぁ……







「誰見てるの」

『わっ!岩田さん』

「んな驚かなくても良いじゃん」






そう言いながら隣に座る。
あれ、私よく岩田さんに隣に座られるなあ。パーソナルスペースに入られてる?でも嫌だと思わせないのがこの人の技なのでしょうか。






「で、誰見てたの」

『いやー特には……強いて言えば直己さんですかね、腹筋…』

「直己さんかよ…勝ち目ねぇわ」

『勝ちも何もないと思いますけど、岩田さんも腹筋凄いじゃないですか』

「別にそういうわけじゃねぇし」






この人ってたまにこういうこと言うよなぁ。私が直己さんや直人さんを褒める(?)とすぐ拗ねる。なんかれいちゃんに似てるかも。







『なんか岩田さんってたまにめんどくさいですよね』

「ひど、てか花子もたまに酷いよね」

『なんですかそれ』

「ふふっ、やっぱ花子と居るの楽しい」

『そう言っていただけるのは……』

「ん?」

『嬉しいですね』

「嬉しいんかーいwww」






岩田さんの笑顔を見ると自然と頬が緩んで笑顔になってしまう。天性のものなのでしょうか、アーティストとして羨ましい……。




2人で笑いあっていれば遠くからよく通る声が聞こえてきて






NT「そこの2人イチャイチャするなら外でやってくださーい」

『なっ、直人さん!イチャイチャなんてしてないです!!』

「え〜、イチャイチャしようよ〜」

NT「はい、がんちゃんもトレーニングに戻る!」

『ほら、岩田さん戻りましょ』







飲み物とタオルを持って立ち上がれば腕を掴まれて、振り向けば真剣な顔で岩田さんが私を見つめて居てドキッとする。












「この前の写真、可愛かった」









まっすぐ目を見て、いつもよりちょっと低い声でそんなことを言うから、きっと私の顔は真っ赤だ。ああもう、何勘違いしてるんだよ自分。
この人は誰にでもこう言うことを言うんだよ、聞いたことないけどきっとそう。






『あの、この前の写真…って、』

「鷲尾さんと、映ってるやつ。萩花ちゃんがあげてたの」

『あっ…あれ、』







あの写真見られてたんだ、なんか恥ずかしい。って、私こんなキャラじゃないよ。調子崩されてる……。







「まあ、俺としてはもっとこう〜ミニスカとか履いて欲しいけどね」

『… …は??』

「だってさ〜花子良い脚してるじゃん?」







そう言いながら腕を話し私の脚をサラッと撫でて直人さんの元へ歩いて行く。

こいつ……







『……岩田さんの変態』







ボソッと背中に向けて呟けば、背中が向きを変えてあの眩しい顔で笑う。




「ふはっ、それ褒め言葉だわ」















@NAOTO_official
今日ジムに行ったらデカイ人たちばっかり。たのむ、花子ちゃん俺の身長を越さないでくれ…。
(トレーニング中の花子の写真)


@Flower_prince
@NAOTO_official
直人さん、盗撮は良くないです。
(トレーニング中のNAOTOの写真)


@IWATA_TAKANORI
@Flower_prince @NAOTO_official
俺の写真は!?


@Flower_prince
@IWATA_TAKANORI @NAOTO_official
あるわけないじゃないですか


@NAOTO_official
@Flower_prince @IWATA_TAKANORI
がんちゃんごめんな笑



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