この人の肩に、私に向ける背中に、触れたいと思った
だから私は何があっても守るんだ



夏真っ盛り。
妖怪の彼らと初めて過ごす季節に、インターハイという大きな催しがあった。
試合をぜひとも観たいと申し出たが、青峰くんに来るなとバッサリ断られ行けていない


「ねえ、やっぱり観たいよ青峰くん」
『だーめーだ』


桐皇は順調に勝ち進んだようで夏休み返上で部活に勤しんでいる。
現在は決勝戦らしい

大会の結果はさつきちゃんから逐一連絡が来ていて、青峰くんからは夏休みで会えなくなってから二三日ごとに着信があった。
尋ねれば渋りながらも青峰くんの口から結果やどことあたったのか教えてくれるのに観戦だけは断られる


「私だってみんながバスケしてるとこ観たいよ。それにさつきちゃんが赤司くんと紫原くんが来てるって言った。会いたい」
『大会が終わったらそのまましばらくコッチにいるはずだから連絡来るだろ。試合は、観なくていい』
「…青峰くんがそう言うなら、行かないけど」
『おう。ていうか今度セミ捕りに行こうぜ』
「ええー?」


ならアイス屋さんにも連れてってだなんて言ってみれば快く受け入れられる。
なんとなく照れくさいな
電話の奥から今吉先輩と思われる人が空気を低く震わせて、青峰くんは慌てて電話を切った

今さらだけど大切な試合前に電話してくるってどうなの。
セミ捕りだなんて子供のときにさえしたことない約束もしてしまった

黄瀬くん誘ったら来るかな
黒子くんは最近連絡ないけどバテてないだろうか
紫原くんこっちにいるなら何とかして会いに行こう

何より、


「赤司くん…」


耳にあてがっていたせいで熱くなった携帯を握り締めてふわふわ揺れる赤を呼ぶ
いつも背中ばかり見ている気がするよ



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