まだまだ暑く明るい夕方の中を名前は気持ち早足で進む。
大会の日程を桃井に教えてもらって、終了時間に合わせて会場へと出向いたのだ。
何故か行かなかればいけないという予感が彼女を駆り立てる
─試合を観るわけじゃないし…いいよね、会いたいんだもん
青峰の言い草に対して少々心の中で弁明をし己を勇気付ける。
インターハイ会場周辺は試合が終わっても混み合っていて、慣れない彼女は人にぶつかりながら必死に歩く
選手は観覧客より遅く会場を出るため行き違うことはない。
大きな玄関に着いたら桃井に連絡して赤司や紫原の居場所を教えてもらえばいい。
人混みの邪魔にならぬ端で存在を小さくする。
緑間や黒子、黄瀬がいることを期待するがそう都合良く出会えるはずもなかった
わかってはいたけどさみしいなぁ
妖怪の友人たちがいないことに落胆して紺青を閉じ喧騒に紛れる
けれども彼女の察知能力と特殊な能力を開花させた本能は何よりも強い
「───名字さん、か?」
騒がしい波も引いて風通しがよくなった頃、恋しくて恋しくてたまらなかった甘さのある涼しい声がふりかかる
切望したモノが実現したとき
人は気の利いた反応など出来ないものだ。
紺青と赤が合わさったら、それは
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