酒呑童子《しゅてんどうじ》
日本三大妖怪と呼ばれるうちのひとつ。
幼いながらにも絶世の美少年と言われ多くの女性から恋文を貰っていたが、彼はその恋心を叶えることをしなかったため焦がれた女性たちは死んでいった。
その女性の恋文を燃やしたときの煙の呪によって鬼になってしまった
地位としては狼と同等だが、天狐に敵わないにしても戦えるくらいの力を持つ



実渕玲央《みぶちれお》
酒呑童子を先祖に持つ。
力もさることながら精神力や体力など、他の妖怪とは一線を引くほどの強さ。
彼自身、そのタフさと冷静さは自覚していて、妖怪として己が負けるはずないという自負がありプライドが高い



赤司くんに抱き寄せられて戸惑う。
さつきちゃんが今吉先輩と対峙したときといい…自意識過剰かもしれないけど、なんだか彼らは自分たち以外に私に干渉するモノを嫌う気があるような。
玲央先輩は気にしていないらしく笑っている

穏やかに見えて意外と好戦的な面があるのだろうか。
あの底冷えする赤司くんの妖力に当てられても何てことなさそうだし、口元には笑みを浮かべているし


「あの、赤司くん」
「ああ…ごめん。苦しかったかな」
「それは全然平気だけど…」
「玲央。僕たちはもう行くよ」


おざなりな挨拶で済ませて彼は玲央先輩に背を向ける。
手を繋がれている私は自然と彼に付いていく形になってしまう


『ちょっ、赤司くん止まって!』
「!」
「あらぁ…」


思わず力を使って歩みを止めてしまう。
睨むとまではいかないけど、ほんのり恨めしそうな色をした瞳で見つめられて苦笑が出る。
玲央先輩は面白いモノを見たと言わんばかりに輝いた目をした

不服そうな彼に向けてもういいけど少し待ってて、と言えばプイと顔を背けられる


「ソレは名前ちゃんの力?」
「はい。万能ではないですけど、声が媒体になってて妖怪に効力があるみたいです」
「ふーん…ねえ名前ちゃんはどこの学校?」
「と、桐皇です」
「そう。じゃあ鵺がいるところね」


一瞬無表情になって玲央先輩はニコリと笑った

─鵺は力が底知れなくて…

以前にさつきちゃんの言っていた言葉が蘇る。
バスケ部として試合もしているだろうから何か思うところがあるのかもしれない


「貴女が会っていない妖怪をあと三人私は知っているわ。二人は安全でしょうけど…もう一人はワルイコだから」


気をつけて、ね




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