素肌で潜り込むベッドの中には、まだ先ほどまでの熱い情事の空気が篭っていて暑い。
どんなに汗をかいても何故だか白雪と紫原は離れることができなくて、そのまま肌を寄せ合った


「だいじょぶー?」
「ん…ありがと」
「白雪ちん細っこいし…痛かったでしょ」
「ふふ、そんな顔しないで」


腰元を引き寄せ気遣いを見せながら彼は彼女の白くて魅惑的な曲線を描くくびれを撫でた。
柔らかく、指先を滑らかに満足させてくれる彼女の肌

紫原は壊れそうだ、とも思うが、壊れさせないとも強く思う。
少し、眠たそうにうつらうつら紺青を隠すまつげも、彼の胸元に頼るように寄せられた小さな手も。
どんな手を使ってでも幸せにしようと思えた


「寝てもいーよ、白雪ちん」
「うぅん…敦くんは…?」
「俺も寝るから〜。一緒にちょっと寝よっか」


そしたら一緒にお風呂入ろ
あ、でも白雪ちんの飯も食べたいなー


思いつく限り、したいことをつぶやく紫原に白雪は笑う

幸せだと、心から感じる。
普通の人間に分類されるモノではないし、かといって妖怪かと言われればそうとも言い難い。
難しく、不安定なモノだと、白雪は己を実感している

しかしそれでも手を伸ばして笑って歩んでくれるというのなら。
力の限り、いや命が果てようとも妖怪の彼らに尽くそうと決めた。


だがそのために在ろうと決めて、その時にこんな穏やかな恋をするとは思えなかったから、満たされるこの気持ちを伝えたい


「あのね敦くん。大好きだよ」


照れたようにふにゃりと笑う彼がいれば白雪は幸せと叫べる



きっと君の選ぶ道の先には僕がいるから安心して



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