しばらく勉強に勤しんでいると、不意に声をかけられた


「あれ?お前、確か黒子の…」
「人の彼女をお前呼ばわりするのやめてくれませんか」


火神君
テツヤくんはそう言って彼を振り返った


「どわっ!?お、おま、お前もいたのかよ!?」
「当たり前です。白雪さんをこんなところに一人野放しにするもんですか」


初めまして…ではない。
彼は何度もウインターカップの会場でテツヤくんと一緒にいるのを見たことがあるし、彼からも「自らの光」として話だけは聞いていた

が、こんなに、迫力あるとは…


「は、はじめまして…火神くん…」
「ん?お、ああ…火神大我だ」
「気にしないでください白雪さん。火神君は少し女性と話すことに慣れてないんです」
「うっせーな黒子!!つーかお前、さっさと帰ったと思ったらこんなとこで勉強なんかしてたのかよ」
「もうすぐ中間考査ですし。……何より、火神君のような酷い点数はとりたくありませんので」
「おい!!」


火神くんて、黄瀬くんと同じくらい賑やかだなぁ…
テツヤくんがこんなに話してるのも珍しいかもしれない。
やっぱり、光と影と呼ばれるくらいだから、相当仲良しなんだろうな


「あ…あの。良かったら火神くんも一緒に勉強、する?」


私の提案に火神くんは驚きに、その意思の強そうな瞳を見開いてこちらを見た。

うっ…テツヤくんの友達だとはいえ、苦手かも……

そう思っているとふと、今までなかった隣に体温が触れた。


「ほら火神君、せっかく白雪さんがお誘いして下さってるんですから、早く座ってください」
「あーもう!お前のマイペースさにはホトホト呆れるよ!……えーと、じゃあ、その。邪魔するぜ、白雪」
「あ、はい。どうぞ火神くん」
「難しい言葉を無理やり使おうとしなくていいですよ、片言です」
「るせーよ!」


私の隣の席に来たテツヤくんがこっそり私の手を握りながら、三人の勉強会が始まった。



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