2016/10/16 Sun
見失わない


私を枯れ専だと思っている先輩に「婚活サイトとか登録してみたら?おじいさん結構いるからナナオちゃんにとってユートピアだよ」と言われたので登録してみたら、おじさんからおじいさんまで選り取り見取りで驚いている。ここは楽園か。

若い女が相手の希望年齢に父親ほどの歳を設定しているのは珍しいのか、メッセージをくれる人の量が尋常じゃない。もちろんそうなると返信が遅れたりもするわけで、そもそもメールやSNSを使いこなせないせいで結構返信遅くて、それだけで「返信くれないなんておまえは発達障害だろう」「返信くれる気がないなら登録するなカス」というようなことばを吐く人を炙り出せる。あなたにとっては数少ないメール相手かもしれないけど、こちらは何十人もさばかなきゃならないんだからさ…落ち着こうよお兄さん…。私より歳上であるにも関わらずそのようなことばを平気で紡げるのは、本当にそのことばしか知らないからなのか、わざとそういうことばを選んでいるからなのか、なんにせよもっと有効に生きる時間を使った方が良かったのではないかなと思う。

早速ある五十代のおじいさんと仲良くなってお付き合いをすることとなった。親とほぼ変わらない年齢の方と何度かデートしてきた。自分に父親がいたらこんな感覚なんだろうか。

セクシャルな雰囲気になると昔の仕事を思い出しては蕁麻疹が出て我にかえってダメになって別れる、ということを繰り返しているので、前もってやんわりと伝えておいた。前に付き合っていた人は若かったので、「興奮しないのは好きじゃないからだろう」「長いこと我慢してるのを隠すなんて酷い」という感覚だったみたいだけど、今回はおじいさんだからなのか、そういう冷たいことばは返されなかった。ありがたいことです。これまでは、この人とするのはちょっと無いな…と思っていたけど、今回はそう思ったわけではないから、大丈夫そうな気もする。

仕事ではできてたんだからできるはずだと考えながら、仕事を思い出してできなくなるのはそろそろやめたい。



 


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