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「あと酒か」
「え!まだ買うものあるんすか!?」
「ったりめーだろ。酒は必需品だし」
「烏龍茶とかじゃダメですか?」
そろそろ腕が限界だった。鍛えてくれると言ってくれたは嬉しいが筋肉痛が収まる間も無く基礎的なことを毎日毎日やらされるものだから(ジョギングとか縄跳びとか腕立て伏せだとか他にも色々)、買い物したものは全てナマエが持つことになるのは必然的だったようで。
「(一旦冷静になって頂きたい。私は女である。そう!女の子!乙女!何故男の買い物の荷物持つことになってるんだ!寧ろ立場逆!)」
あまり外出しない。と言うことで降りてきた街に最初はワクワクしてきたものの、途中から変な汗が額から落ちるのがわかった。なんかよくわからないけれどハメられたきが気がする。そんな気しかしない。
「リキさん!リキさんごめん!すいません!腕が限界!引き千切れそう!」
「じゃあ千切ってやろうか?」
「え"っ」
「あそこの図書館で絵本でも読んでろ。荷物預けるところもあるから」
変な冗談で変な汗かいたのは乙女の秘密。
とゆうことで来てみたものの、少し広くてよくわからないもので。
しかし雰囲気は嫌いじゃなかった。ここ最近の空気とは全く違っていた。
「(そうだ!せっかく図書館来たんだし、ハンター試験とかハンターについて調べてみよう近年のハンター試験とか内容があったら対策立てられそうだし)」
HUNTER×HUNTERの世界観はわかっていてもゴンやキルアのいる時代なのかさえわからないのでハンターについての情報が何もわからない今、こうやって時間を有意義に使うことは悪くなかった。(一瞬リキの計らいかと思ったが、そんなことあるわけないかと自嘲気味に笑ったのは言うまでもなく。)
「あった。はっけーん」
と言っても自分の身長よりやや上の段にあるというのは確実にわかった。届くか届かないか微妙な位置に。
早速手を伸ばした。案の定届かないのでつま先立ちでめいいっぱい手を伸ばす。漸く本に触れられたけれど掴むことはできない。
唸りながら手を伸ばしていると隣から目標の本をスっと抜き取られた。
次には翡翠の瞳と目が合った。
金髪がサラサラしてとても綺麗だったのを覚えている。
「はい。これでしょ?」
「え、あ、どうも…ありがとうございます」
あ、これって、この人…
「脚立使えばよかったのに」
「(うおぉ本当だ!めっちゃ近くに脚立あったアァ!)」
しまった!と言わんばかりの悲壮感を顔に出していたナマエを横にクスリと笑いが溢れたのがわかった。
「何をしているんだシャル」
「あ、ごめん団長。今行く。じゃあね」
「あ、はい…」
そう、それは紛れもなくみたことのある人物だった。
「し、シャルナーク…!」
驚きすぎて思わずその場で腰が抜けた。
「おまたー、ってなんて顔したんだお前」
魂の抜け切ったその白く燃え尽きたそれにリキが話しかけた途端ナマエは我に返り眉間にしわを寄せる。
「こ、この世界の知ってる人に声かけられました…。」
「へー、強いやつか?」
「んー、まあ幻影旅団だから…あ」
しまった。いきなり変なこと言ってしまったと後から後悔した。
これでまたリキがどう言ったアクションを起こすのか想定できないからである。
「あー、クロロか?さっき会って来た」
「え!?知り合い!?」
「まあそれなりに。個人差はあるが幻影旅団とは条件付きでたまに手を組むことはある」
「(個人差?)強盗や殺人を平気でする人たちですよ?」
「まあこっちに利がありゃ強盗も殺人も俺はする気はない。ただのハンターだ。利用出来るものはするだけってこと」
「(えげつない…。)じゃあさっきはクロロ…さんと仕事の話をされてたんですか?」
「んー、まあそんなとこかな。
つーかなんでそんな気になるんだ?まさか気になるやつが、
「いるわけない!」
「いるのか」
「いない!」
「クロロか?あいつああ見えて結構甘党なんだよな」
「違うってば!」
帰りは酒瓶持たされて超大変でした。