不動君から逃げるようにして私は教室に戻った、教室では授業が行われていて私を見て先生はギョッとしている。
「どうしたその格好」
「ちょっと転んでしまって」
笑いながら言うとそうかと短く言いそれ以上は何も言ってこなかった。終了のチャイムが鳴りお昼ごはんの時間になった。食欲ないけどゆっくり立ち上がり教室を出たら豪炎寺君が声をかけてきた。
「昼飯一緒にどうだ?」
「あ、うん…」
「行こう」
私の手を握り走る豪炎寺君
なんでみんなこんなに走るの!
「すまないな」
「ううん」
「ここで食べよう」
着いたのはサッカー部の部室で、綺麗に整頓された机にお弁当箱を置き椅子に座る。
「で、その傷」
びくりと肩が震える
「言ってみろ」
「△さんに…」
「やっぱりな..
あいつは不動が好きだからな」
「み、みんな知ってるの…?」
「あぁ、中学生の頃一緒にサッカーしてるやつはみんな知ってるさ」
気持ち悪い胃がぐるぐるして、胃に入れただし巻き卵が出てきそう。
「そうなんだ」
「不動のこと好きなんだろう?」
「…」
「ッフ 図星か」
「…もう好きじゃない」
じゃぁ、グイっと顔が近づいてきてキスをされた、不動君も豪炎寺君もまったく私を馬鹿にしているのか。
「豪炎寺君…!」
「俺じゃ役不足か?」
「私は…」
不動君がまだ好きなままだった
豪炎寺君の事もよく知らないし
「ごめんなさい…」
「まぁ、いいさ これから俺の事知っていってくれ」
ふっとまた笑い、豪炎寺君はお弁当箱のふたを開けた。
帰り道私は家の方向も一緒だったので豪炎寺君と帰っていた(というかむしろ強制)、女生徒からの視線が怖い。
「…」
「俺の家すぐそこなんだ、寄ってかないか?」
「え…?」
なんで豪炎寺君は私を好きになったんだろう不動君だってそう本当に意味が分からない。断ろうとしたとき不動君の姿が見えた、こちらに気付き気まずそうにこっちを見ている。
「あっ…豪炎寺君…家!お邪魔させていただきます…」
「そうか」
「っおい…!◎!」
不動君の声は悲しそうだった。
20131213
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