鬼道が車を呼び急いで◎を家に連れて帰る、まだ震えて喋れない◎を抱きしめ手を握る。初めて会った時に見た絶望の目をしていた。
雷門から鬼道の妹が飛んできて◎の部屋にすっ飛んで行った。鬼道曰く女同士の方が◎も少しは落ち着くんじゃないかと、そう言っていた。
「っくそ、俺はあいつを守れなかった…」
「不動…」
「…ぶっ殺してやる」
「落ち着け不動!」
ぽたぽたと水音がして
あぁ、今俺は泣いてるんだって気付いた。
「もっと早ければ…もっと、」
「…不動辛いのはお前だけではない、警察に言おう 証拠品もある」
「き、どう…だからお前」
あぁ、と短く言われた
じゃあ俺鬼瓦さんに電話するという円堂の声に「やめてください!円堂さん!!!」鬼道の妹が立っていた。
「なんでだよ!」
「…わからないんですか?
レイプされたんですよ…?
今この状況で、、〇さんが話せるわけありません!!!レイプされて…被害者なのに…もしそれが学校にばれたら…〇さんはきっと一生苦しめられます!!!」
そう俺たちに怒鳴りつけ泣き崩れる音無を見つめていた。
私は前々から〇さんに会ってみたかった、お兄ちゃんや円堂さんから聞かされていた不動さんの好きな人。あの不動さんが肩入れしてるということはきっとすごい人だ!と思いワクワクしていた。
こんな出会い方したくなかった
痛々しいまでに腫れた顔
体中のあちこちに痣、女性器からの出血…
「こんなの…こ、こんなの…病院に行きましょう〇さん!!」
「嫌…嫌、こんな姿……嫌」
「でも…っ、このままじゃ悪化しちゃいます!!!」
「嫌…絶対この姿を見て面白がる人たちがいるもの」
憎しみの籠った目で私を見る
「そんな…
大丈夫です、そんな事より手当てしないと!!!!」
「そんな事?」
しまったと思った時には時すでに遅し
「貴女レイプもされたらわかるわ」
起き上がりよたよたとした足でこちらに来る〇さん。悲しくて私は泣いてしまった。
「…っご、ごめんなさい私のためを思って言ってくれたのに」
「うっ…私が…私がついてますから…お願いです…病院にいきましょう」
私は鬼道君の妹、春奈ちゃんに手当てをしてもらいまたベッドに横になった。氷を顔に当ててくれる春奈ちゃん。私を心配そうな顔で見ている。
「春奈ちゃん…
私、ちょっと落ち着いたら病院に行くね」
着いてきてくれる?と言うと当たり前ですよとまた泣いてしまって私はおろおろする。
「許せません…私…〇さんをこんな目にあわせた人たち許せません、もう人なんかじゃない!」
「春奈ちゃん」
「私絶対そばにいます」
芯の強い瞳に、心臓が生きてるよって言ってくれた気がした。
不動君達と会えたのはそれから二時間してから。春奈ちゃんの怒鳴り声が聞こえて降りてみると泣き崩れる春奈ちゃんがいた。
「◎…」
「ふどうくん…」
無意識に目を逸らしてしまった
歯ががちがちと鳴りだす 不動君が怖い
20131218
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