病院に着き、春奈ちゃんと共にまず婦人科に向かった。みんな受付のところで待ってくれている。不動君は着いていくと言っていたが円堂君たちに抑えられ仕方なく引き下がっていた。
「くそ…なんで◎が…」
いらだった声に私は泣き出しそうになった。
女医さんだった、エコー検査をする為に機械に乗せられたが私の性器を見てすぐに下ろしてベッドに寝かせてくれた。
「今の状態で…検査はできないわ、薬を渡すのでこれを飲むように三日後にまた来て」
「はい」
「…辛かったでしょう」
ハッと女医さんを見ると涙ぐんでいた
「これは緊急避妊薬よ…今ここで渡すわね、診察費もいらないわ…私が払うから」
「そんな…ダメです」
「駄目じゃない、これくらいしか私にはしてあげれることがない」
そう言って流してくれた涙、少し痛みがひいたような気がした。
病院を出て家まで送ってもらう
みんな暗い顔で帰っていく中、不動君は私のそばから離れなかった。
「ごめん」
繰り返し 繰り返し言う言葉
「不動君…」
「ごめ、んなぁ…」
歯を食いしばり泣いている不動君
「不動君…」
「俺、おまえのこと 守れなかった…、くそッ」
「不動君は悪くない!全部全部▼じゃない……」
私は生まれて初めてこれほどまでに怒りで身が震えた。怖くて痛くてどうしようもなかったのに……。
不動君とこうして抱き合って泣いていると初めての感情が胸を支配した、これはきっと人間が持っている感情で一番汚いもの。
だけどそんなこと関係ない
「不動君に、昨日…初めてあげてたらこんなに苦しくなかっただろうね…」
苦しくて憎くて 私はこぶしを握りしめた
「◎…俺、サッカー部やめて あいつら全員ぶっころしてやる」
「駄目…
私まだ不動君がサッカーしてるとこ見てないよ」
無理矢理笑うと不動君の止まりかかっていた涙が、また洪水のように流れてきて私は決心した。
本当に変わるのはこれから。
不動君の為にも 私は強くならないといけない。
怖くて震えるけど
やるしかない 私は一人じゃない。
その夜、俺は◎を抱きしめ布団に入った。ゆっくりやさしく頭を撫でる。疲れて眠ってしまった◎に止まったはずの涙がまた出てくる。くそ、あの時▼を助けなきゃ俺があいつとあんなことしなきゃこいつは…自分の不甲斐なさに気分が悪くなる。
くそっ
「アンタ失敗じゃない」
「なんでだよ!?レイプしてきたじゃねぇかよ」
「写真消されました 動画消されました
これのどこが成功なワケ あんた殺すわよ」
「なんでそこまでいわれなくちゃいけねぇんだよ」
「…フンッ、まぁいいわ
あの子が明日着たらわかる話だもの」
むかつく
写真と動画を学校中にばらまく私の計画が…まぁいいわこの馬鹿をもう一回使って動画とらせりゃいいんだから。
まってなさいよ
20131218
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