それから5日目の朝、目が覚めて◎が言った言葉にびっくりした。



「警察に行く」

「お、まえ…大丈夫なのかよ」

「怖いよ…とっても」

「じゃぁ…」

「怖がってはいけない、と 思って……これが解決しないと、前に進めないと思うから…許す」



だけど決して受け入れはしない、そうしないと前に進めない。そうつぶやいた◎は初めて見る顔をしていた。



「ごめん、こんな時にいう事じゃねぇけどお前変わったな」

「…不動君のおかげ、」

「……次こそ、お前の事守る 絶対、俺はお前が思ってる以上にお前の事好きだから…よ…」



少し照れくさかった

俺の言葉を聞いて笑った◎に、あの日以来のキスをした。



「不動君、不動君あったかいね」

「ったりめーだろ」






触れるだけのキス

だけどすごく、泣きそうになるくらいもどかしくて愛しさがこみ上げてくる。私こんなにも不動君の事すきになってたなんて。今度は私から不動君にキスをした、びっくりした顔してばっと赤くなった不動君。



「え、不動君照れてるの」

「うるせー 不意打ちやめろ」



わりと本気で恥ずかしかってて、前よりも絆ができたのかな…なんて思った。







鬼道君、円堂君が刑事さんを連れて家に来た。凄く怖い顔の人、鬼瓦という名前らしい。鬼瓦さんは私の顔(きっと、この煙草の後)を見て顔を歪めた。



「女の子の顔にゆるせねぇな」



そう言って怒る顔はどこか不動君に似ていた、すまない君には思い出したくない事も言ってもらわないといけない。婦警を呼ぶから待ってくれと言われた。



「だい、丈夫です」

「…」

「恥ずかしくなんてないです」



嘘、恥ずかしいし怖い



「おい◎無理すんな」

「ううん 勇気頂戴不動君」



そう言って手を握るとぎゅっと握り返してくれた、これだけでも十分不動君の思いが伝わる。無理するな、頑張れと。



「お話します」












「話してくれてありがとう

主犯格の男たちの名前はわからないだが主犯格は△▼…今から学校に行ってこよう」

「鬼瓦さん 俺と鬼道は顔を見ています」



不動は〇と居てやってくれと言って、鬼道たちは行ってしまった。



「…はぁ…、あぁ」



力が抜けたのか くたっと倒れこむ◎



「怖かった、真面目に怖かった」

「おまえ…だから無理するなって言ったのに」

「だって 私直接言いたかった だって、だって…」


グズグズと泣き出す



「よくがんばったよ」



ぽんと頭を撫でると 泣き声が大きくなる

守れなかった俺ができるのは

こいつとずっと一緒にいて、支える事。

付き合ってあまり日が経ってないってのに、こんな目に合わせたのは俺のせい。こいつの胸の傷を癒せるかわかんねーけど絶対にそばにいる。今できんのこれだけかよ、情けねぇ。



「ふど、くん…好き。」

「 今何て…」

「すき」



私負けないから 一緒にいてね

小さかったけど聞こえた精一杯の言葉に俺は力強くうなずいた。






20131218
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