あの後、▼たちは、特別少年院という場所に収容されたらしい。少しだけ気持ちが楽になった、だけどまだまだ怖い。
きっと学校に行ったらみんな事件の事知ってて、どんな目で見られるのだろう…自分で戦うと決めたのに私は臆病のままなのかな。横で寝息を立ててる不動君の髪を触る。不動君は一週間以上学校に出ず私と一緒にいてくれる。もう怪我もだいぶ治りかけてて、婦人科でも問題はないけどきっとストレスで生理が来ないか不正出血になるかもしれないと言われた。でも、子宮のほうは異常なしという言葉に涙が出た。
「あきおくん」
下の名前で呼んでみる 勿論返事はない
「明王君」
なんだがむず痒い
私も寝よう、明日は土曜日だから。
「名前で呼んじゃって」
寝息立ててる◎の額にキスを落とす。ほっぺにつけられた根性焼の痕。そっと撫でる。
「こんなのあったって お前の可愛さ俺が一番知ってるぜ」
心底惚れてしまったな
今日は◎を連れて外に出ることにした気持ちいい天気だし美味いもんでも食わせてやろうと準備を待つ
「不動君、準備できたよ」
◎は前に買ったワンピースを着て髪をおろして…化粧をしていた。
「お、お前」
「変…だ、よね?」
「可愛い!」
「!?!?」
俺は飛びついていた
「そ、そんなに喜ぶこと…?」
「俺とのデートの為にしてくれたんだろ?嬉しいに決まってんだろ…あ、あと」
「ん?」
「昨日みたいに明王君って呼べよ」
「な、な、なんで……!」
真っ赤になった◎に
お、エアチークと笑うとバシッと叩かれた
相変わらず痛かったけどこうやって俺を殴れるくらい、少しは落ち着いたのだろうと 安心した。
俺は◎を連れて水族館に出かけた
「わーーーーー」
「お前めちゃくちゃ顔だらしないぞ」
「だって、あきおくんみて」
「ん?ペンギン?」
「か、かわいい」
水槽に張り付きペンギンを見つめる◎
子供かよ、と笑うと
「ねぇ!見てみて!!!」
と指を指す方向にまだ子供のペンギンだろうかふさふさの毛が頭部にしか残っていない目つきの悪いペンギンがいた。
「明王くんにそっくりだね」
にこっと笑う◎いつもなら殴ってるけどあんなことがあった後にこんな笑顔を向けてくれている◎が逆に愛しく感じて「うるせぇよ」と返した。
「うーん 似てる」
「ほら次行くぞ」
「あーーーペンギン!」
20131218
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