ペンギンの水槽を離れてイルカショーを観に行った、ジャンプするたびに水しぶきがかかるのが正直うざかったが◎がはしゃいでいるので気にしてないふりをする。水しぶきのキラキラといつもとは違う◎にドキドキする。握っている手が少し汗でつるっとしてて、そんな感触が幸せで。
「明王君、お腹すいたね」
お腹がすいた、久しぶりに聞いたな。いつもお腹すいてないって言っているのに。俺は嬉しくなって◎の手をひいてフードコートに向かう、お土産売り場と隣接しているので◎は焼きそばを頬張りながらチラチラとみている「なんかほしいのか?」そう聞いたらびくんっと跳ねる。
「…イルカのぬいぐるみ」
か わ い い
なんでそんなに照れてんのか分かんねぇところがまた可愛い。なんだってこんなに可愛いんだよくそ。きっとあんな事がなければ今頃ホテルに連れ込んでただろう、なんて…求めてはいけないのに、あんな目に合わせて俺は何考えてんだ。
「買ってやるよ」
「え、そんな悪いよ」
「ばぁーか 買いてえんだよ」
「ふふ、明王君 ありがとう」
「はぁー まだ14時だね」
「何したい?」
「…海」
「え、海…?」
「海!海行きたい明王君!!!」
「はぁあ?」
驚いた。此処から海ってどう行くんだ?携帯を取り出して検索、うわ超遠いじゃん…諦めろと言おうとした時…
「あれー?不動??それに〇じゃないかー!!!!」
「おぉ 円堂か」
「こんにちは円堂君」
「もう身体大丈夫なのか?」
「うん大丈夫」
少し辛そうに笑う、そうだよな。
凄くうれしそうな顔沢山見せてくれて自分の気持ちというか要望を初めて言ってくれたから、俺はもう大丈夫なんだろうなんて思って 自分を自分で殴りてぇ。
「不動 今から海に行くんだけど来ないか??」
「うわぁ!明王君行こう!」
「あ、あぁ」
辛いのなら もっと弱いとこ見せてくれ
海に着いた
潮風が気持ちよくて目を細める。
雷門に浦部に吹雪やら…
イナズマジャパンメンバーとかが勢ぞろいってところか、〇はこんな大人数で大丈夫だろうか。きっと体には切り傷などが残っていて海には入らないだろう。
「おい不動」
「よお」
「〇はどうだ」
豪炎寺がスイカを持ったままこちらに近寄ってくる。
「まぁ 笑うようになっただけまだマシかもな」
「そうか」
一つ言っておくぞ不動 真剣な眼差しに少しひるむ
「今 学校では大騒ぎだ」
「…あぁ」
「守ってやれ、次こそ」
そうじゃないと俺が次こそ奪う、わかったな。そう言って笑う豪炎寺、男でも惚れちまうようなこと言っちゃってさァ。
「わかったよ」
「ほら、〇の元に行ってやれ」
「あいよ、あ それと豪炎寺」
「なんだ」
「キスしたこと俺は許してねぇ」
「柔らかかったぞ」
「黙れっての!」
こいつらと仲間でよかったと、そう思えるのはこの瞬間。
20131221
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