校門の前に立つと震えが止まらなくなって、吐き気がして…明王君の手を痛いくらいに握りしめた。校舎に入っていく生徒のほとんどがこちらを見ている。

まるで晒し者にされている気分だった。

明王君が辛そうな顔でこちらを見る、豪炎寺君と風丸君が黙って待っていてくれている。皆がついているのに一歩足を踏み出すことができない…。



「〇無理することはない」

「そうだ…行くなら俺達と一緒に行こう」

「うん…行かないと、いけないよね」



無理に笑ったら胸が締め付けられた…怖くて、女生徒たちの蔑んだような汚いものを見るかのような目。男生徒達の好奇の目…一歩踏み出した。







教室まで不動君がついてきてくれて、こそこそと話している女生徒を睨みつける。ヒッと悲鳴を上げ逃げていく。チャイムが鳴り先生が入ってくる私を見て面倒くさそうに「お前休みすぎだぞ〇〜」と、耳を疑った。


「ほんとほんと〜気持ちいい事されたくらいでなあに悲劇のお嬢様気取ってんだよな」「つーか学校に来れてるくらいなんだし別に何とも思ってないんじゃね??」「俺らの相手もしてくれよ」「△可哀想だよな 少年院ぶち込まれたって」「こいつのせいなのにな」


耳を塞ぎたくなるような言葉の数々、女子たちの笑い声。半分以上の生徒達はただそれを傍観している。悔しい、怖い、ムカつく、泣きたい。



「オイ お前ら 最低だな」

「〇気にすることなどない こいつらの頭がおかしいんだ」



風丸君、豪炎寺君ありがとうと言おうとしたら一人の男生徒の声でかき消された



「どうせ豪炎寺達ともヤって味方にしたんだろ、きたねぇんだよ!」



そこで今まで黙っていた担任が口を開く



「お前ら静かにしろ、授業始めるぞ」



はーい くすくす あははは



気持ち悪い 助けて明王君








3時間目の体育の時間、今は夏だからプール。見学する為にジャージに着替えているとバッと服を上げられた。



「何するの…!?」

「うわ きもいんだけど」

「傷物ってこういうことだね」



くすくす、豪炎寺君の事が好きな子たち…私をまみと一緒に虐めてた子たち……精一杯にらみつける。

「何その目」「どうせ 豪炎寺君にも色目使ったんでしょ」 「あんた気持ち悪い」



叩かれた フラッシュバック

過呼吸になる私にふわり抱きしめてくれたのは…



「きの…さん……?」

「もう やめてあげて…」




20131222
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