おいおいおいおい これはまずい。
だけどこれって…誘ってんだよな

まだ傷は癒えてない 駄目だ

俺が忘れさせる そうだ


二つの気持ちが交差して何もできず固まっているともう一度◎のキス。少し震えていて 涙目で 怖いのか?緊張しているのか?両方か。



「おい 本当に無理しないでくれよ」

「無理してない」

「本当に、いいのか」



真っすぐこちらを向いて頷く。



「あ、◎ ゴムないからできねぇよ」

「うん…わかった」



じゃぁ 明王君に触っていいかな 震える声が愛しくなって、◎が変形しちまうんじゃないだろうかってくらい強く抱きしめる。ゆっくり頭を撫でながらキスをする、さっきみたいに舌が入ってくる。絡ませればびくっとして、だけど必死に俺に答えようとして…止まんなかったらどうすんだよ。



「◎」



何分経ったんだろうか、もう唾液を全て交換してしまったんじゃないだろうかと思えるほどにべたべたする。耳、首をゆっくりと舐めれば小さい悲鳴 ばっと離れて◎の顔を見れば泣いていた。



「◎…」

「あ、きおくん ごめんなさい…」

「あせんな、あせんなくたって俺はずっとお前のそばに居る ゆっくり行こうぜ」



そう言えば安心したようにわんわん泣いて、俺の服をびしゃびしゃにした。そんな姿が俺をもっと◎を好きにさせる。

焦らず ゆっくり

それが 愛ってもんだろ

我ながら臭いセリフを言えば◎は嬉しそうに笑い 眠りについた。













朝、起きてから明王君にキスをする。昨日言ってくれた言葉…嬉しかった。明王君がついてる、負ければそこで全て終わり 前に進めない。



「ん…ぉはよ」

「おはよう明王君」

「ん」



腕を大きく広げる明王君 抱き締めたいのかな…?そっと上に被されば優しく抱きしめてくれる。頭の上で明王君の声「あー 俺お前の事好きすぎてノイローゼになりそうだわ」なんて ふふっと笑えばなぁに笑ってんだよって返ってきた。



「ふぁあ 行くか」

「行こうか」









教室に着いて真っ先に待っていたのは心無い人からの好奇の目 怖いけど。自分の席に着く、今日はみんな朝練か…後20分もある中ずっと晒し者にされるのか そう思っていたらおーーい! 元気な円堂君の声。



「おはよう 円堂君」

「〇!ちょっと一緒に来てくれ!」



着いていくと何故かサッカー部の前、ここは一年生と二、三年生は別々らしくて入ると木野さんの姿。〇さんおはよう!元気な挨拶にほっとする。



「あのな〇、サッカー部のマネージャーをやらないか??」

「〇さん!二人でマネージャーしましょう」

「マ、マネージャー??なんて 私できるかな」

「できるさ! それにここに居た方が安全だしな!」



円堂君の気遣い、涙がこぼれそうになる。それと同時にそれは逃げなんじゃないのか と頭の中でぐるぐる回る。



「〇さん、思い出させてくれた 仲間を信じて頼る事を」

「…木野さん」

「次は絶対に 貴女を守りたいの」








木野さん達と教室に入る、遥かに心強くなった。誰かが支えてくれるというのはこれほどまでに勇気をくれるものなんだな。再確認。ゆっくりと席に着いて さぁ 今日も戦おう。










20131223
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