練習が始まっても中々こない木野と◎が心配になり円堂と共に教室に向かえば◎に掴みかかっている女生徒達、それを止めている木野の姿 笑ってみている男子生徒の姿が…
「おいっ!何やってんだ!」
円堂が叫べばしーんと静かになり、視線が集まる。女生徒の中に入っていき◎を助ける。
「木野、◎大丈夫か?」
「ええ」
「うん」
睨みつけると小さな悲鳴、男子生徒でさえもビビって震えてやがる。
「おい お前らなんでこんな事ばっかしてんだよ」
誰も答えない、下を向き顔を真っ青に。円堂が近寄ってきて「なぁ、もうやめてくれよ」と優しく言う。と、男子生徒の一人が「偽善者が」と呟いた。
「仲間を守ろうとする気持ちが偽善なら、お前たちは何なんだよ?」
「…!そ、それは…」
「みっともないよ お前ら」
男として失格だな
円堂の低い声、居心地が悪くなったのだろう ぞろぞろと帰っていく男子生徒に交じり女子まで出ていこうとするから止める
「おい、待てよ」
「ふっ…不動君」
「お前ら女が…お前ら女がコイツの気持ちわかってやらねぇでどうすんだよ…!いっぺん同じめに遭うか?」
殴り飛ばしてやりてぇくらいにむかついてこぶしが震える、目を見開く女生徒達。
近づくと◎が明王君と呼ぶ。
「いいよ もう」
「◎…!なんで」
「何にも感じないなら仕方ない、よ…私は…あの事凄く怖かったし もう二度と経験したくない 後」
他の誰にも経験してもらいたくない
力なく笑う、そんな姿を見て目頭が熱くなる。なんでお前はこんなやつらにも優しくすんだよ…っ!
「だってそうでしょ、きっと同じ目に遭えば分かると思う…けど、誰も経験してはいけない事なんだよ…だから一つだけお願い」
レイプされた私を汚いと言うのだけはやめて、お願い。そう言って頭を下げる みんなはそれをただ 見つめていて。俺もその姿を見つめた。
帰り道、思いっきり毛根が死滅しちまうんじゃないのかってくらいに撫で繰り回す
「いだい…!!!」
「お前 よく言ったな…」
「あ、うん 今日はなんだか言いたい事言えて怖くて嬉しくて そんな感じ」
「偉いぜ」
気付けば家の前。頑張ったし 飯でも作ってやるか
ベッドに入れば昨日の様に明王君がキスをたくさんしてくる。今日は二人とも機嫌がいい、私は言いたい事言えて 自分自身の成長を確認してなんだか嬉しい。キスをしながらゆっくり昨日みたいに手を入れてきて。その優しい手つきが、愛されている そう感じて。恐怖も薄れていくような そんな気持ちになった。
「◎、好きだ」
俺の目見ろ
見つめあえば温かくて、なんだか触られているところも熱くて変な感じになる。
「あきおくん…なんかへん」
「へん?」
「触ってるとこ熱い…」
お前、それって…口を開けて目をぱちぱちさせる明王君。え 何?昨日は撫でるだけだったのに今日はやんわりと揉んでいる。明王君とそれをするってなんだか 本当に緊張で。声がでる 高くて聞いたことないような声。
「感じてるんじゃねぇ…の…?」
「感じる…これが、」
愛があるだけで、ここまで違うんだ…なんだか人間の身体って不思議だな。不動君がそっとTシャツを脱がして 上だけ露わになる。それをまじまじ見られてなんだか恥ずかしい…
「怖くねぇ?」
「うん…」
触れるだけで声が出る 感じるって、こういうことなの か。不思議で不思議で仕方ない。恥ずかしくてそっぽを向いたら後ろからぎゅうっと抱きしめられた。「怖かったか、寝るか?」 「ち がう恥ずかしかった…から」そういえばお腹をなぞられてそのまま胸に。胸をさっきみたいにやんわり触りながら 太ももに伸びる明王君の手。
「ん…」
「可愛い、◎」
耳に息がかかってぞわっとする、太ももを撫でている手がゆっくりズボンの中に…顔が見えなくて 不安で勢いよく寝返りをうてば明王君の頭にガツンと一発。悶絶する明王君 やっちゃった
「ごめんなさい…顔見えないのなんか、不安で…!!」
「あぁ いいっ…からよ…氷…を」
「うわぁあ も、持ってくるね!!!!!」
20131224
進歩
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