家に帰り私はほっと一息。そう、これが現実。ココアを入れて がさがさと棚からマシュマロを取り出す、少しコンロで炙る。これが美味いの。



「可愛い…好き…」



絶対私の事からかってるんだ、なんて…内心思いながら私は少し顔が熱くなるのが分かった。好きってどういうことなんだろう。恋とはどういうものなのだろう。高校生にもなって恋を知らない私はおかしいのだろうか…?



「おいしい」



きっとこのマシュマロみたいなんだろうな。クラスの女の子たちはみんな恋をして変わっていった。可愛くてそれでいて醜く。マシュマロの炙られた部分を見て思った、そう彼女達はマシュマロなのだ。

綺麗で可愛くて甘い部分と、焦げがついて茶色になった苦い部分と。炙りすぎて黒くなってしまったマシュマロを見てまみを思い出し、口の中にぽいと入れて噛んだ。焦げてしまい不味さしかないそれを私はずっと噛み続けた。ささやかな仕返しのつもりだった。



「ほんと、私って…」



馬鹿で小心者でブスで



「何にもない」



ほろりこぼれた涙がココアに落ちて溶けた

















「▼が好きなの知ってて不動君と話してたわけ?」



学校に早く行き標的にならない為にトイレに入った途端拷問が始まった。



「わたしから話していたわけでは…」



語尾が小さくなる もう、本当に何なの

これも全部あの不動明王、あの変態のせいだ。あいつが覗きなんてしてるから…



「◎ちゃん。▼なんかした?なんでいつもそうやって私に嫌がらせしてくるの?」

「わたしはそんなこと…」

「言い訳すんなよ!不動君だけじゃなく屋上でサッカー部のイケメンと話してたのは知ってるんだからね!!」



イケメンなんて興味ないのに

あぁもう本当に何なの



「ほんとさぁブスなんだから調子のん「もうやめとけよ、お前らのがブスだっつうの」…不動君!?」



え、また覗きかよあいつ

なんて考えながら不動のにやにや顔を見つめる



「ち、違うの!」

「私たちは▼ちゃんの為に!」


「綺麗な友情だねぇ〜きもちわりい」



ウジ虫を見るような目で見るとまみたちは逃げるように走り去っていった。



「大丈夫かよ」

「…もう構わないで」

「ア?」



怖い。まずはありがとうだったかな、もう本当に怖い。



「イケメンと喋るといじめられる…から…後変態モヒカンと…」

「犯すぞこの地味女」

「ひいいい変態モヒカンのイケメンに訂正しときますううう!!」



そういう問題かっつーのとため息を吐く不動君。









20130909

マシュマロ食べたい
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