不動君が助けてくれた後 私もダッシュで教室に戻る。少しはマシになるかなぁなんて、それは甘かった。教科書にはブス死ねの文字。私が何したっていうの。
「ねぇ、次の休み時間昨日のトイレ来て?一番奥の個室ね」
語尾にハートマークがつきそうな猫なで声で私にしか聞こえないようにささやくまみ。悪魔に見えてきたんですけど。またデブだのブスだの言われるのだろうな。
授業中私は後ろの席の女子からシャーペンで刺されていた、地味に痛いし…。何度も言うけどなんで私がこんな目に。
「おい」
若干涙目になる私に向かって右にいる白髪の少年に「嫌なら嫌と言ったらどうだ」と言われた。その声にシャーペンの力は弱くなり横の席の男の子にありがとうと小さくつぶやく。
「別に…お前も嫌なら言うんだ」
耳打ちされて耳に吐息がかかる。不動君に好きと言われた時みたいに赤面した。それを女子たちは 見逃さなかった。
休み時間になり鉛のように重たい足を動かしトイレに向かう。まだまみの姿はない。安堵しつつ動悸が激しくなる。個室に入りドアを閉めると
コンコン
「◎ちゃん…
話したいことがあるの、顔見て話すと言えなくなっちゃうと思うからここから…」
「▼…?」
声が震えていた
「今までごめんなさい、わたし本当はあなたと仲良くなりたかったの…こんな事してごめんなさい、本当に」
ごめんね
私は長かったいじめがもう終わるのだと、嬉しくて泣き出してしまう。
「いいよ、私も仲良くしたい友達になりたい…」
勇気を振り絞りそう言うと
バシャアアアアアアア
水が上から降ってきた。それと同時にけたたましい笑い声が響く。
「ばっかじゃないの?▼があんたと友達になる?気持ち悪いブス友達なんて作ったってあんたどうせ今みたいな感じで裏切られるわよばーーーか」「不動君や豪炎寺君味方につけるなんてきもいんだけど」「死ねよブス」
そう言い残すとわたしを残してみんな外に出ていった。
「…くそ」
悔しくて 次は悔しくて涙が出た。
20130909
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