私はずぶ濡れのままだと教室には行けないので屋上に向かう。初めてのサボり。少しどきどきする。がちゃりとドアを開ける、すごく天気のいい日…私が深呼吸していると後ろから聞きなれた声が。



「よお」



ふ ど う あ き お

出たなこいつめ



「な、なに」

「ずぶぬれじゃん、雨でも降ったか?」

「トイレで雨が降ってきたの」



あんたのせいで、と皮肉たっぷりで言ってやるとにやにやと笑う。



「ごめんごめん」



謝る気あんのかってくらいへらへら笑いながら言う不動君にむかついた。



「もう私に話しかけないで」

「なんで」

「あんたと居るの見られたら…」

「いじめがひどくなる」「あってんだろ」



わかってるなら話しかけないでよ、と言おうと思ったが私は言葉を飲み込んだ。



「はぁ…女ってめんどくせぇ」




ぽりぽりと頭をかく不動君。静かにしてたらかっこいいな



何思ってんの私!自分自身をぶん殴りたい



「同感」

「なぁ」

「なによ」

「俺と付き合ってみねぇ?」



頭上に?がいっぱい飛んでいる。ガシッと腕を掴まれて引き寄せられる..

ちゅ

っと軽い音を立ててキスをされた。かぁあああっと顔が熱くなり魚のように口をぱくぱくしているとにーっと笑う不動君。



「俺が守ってやるよ」



そんなこと言うもんだから私は思いっきり平手打ちしてやった。



「わ、私の事馬鹿にしてるでしょ…!それにいきなりキスしたり…好きとか…馬鹿にしないで!!!!」



私は屋上を飛び出した。



「いってぇ」



一人残された不動は笑いながら「真面目だっつうのばーか」と呟いた。




20130910
prev next
back