飲み会も終盤に差し掛かり、いい感じに出来上がってきた皆。10年前はこの日本酒がコーラ、枝豆がポテトチップス、居酒屋は誰かの家か雷雷軒、そして何よりも変わったのは恋愛したい 恋人がほしいの代わりに結婚したいになったこと。
私は仕事も恋愛もどちらも楽しみたい、私の場合男よりも収入が高かったり自他ともに認める事だけどあまりにもタフすぎて男がついてきてくれない。
「はぁ…」
「どうしたの?」
「うん?色々とね」
その点男って楽だよね。高収入も自らがリードしていく恋愛は武器になる、女の場合はそれがお荷物になってしまうのだから。もう一度ため息を吐けばヒロトにはい っと何合目かも忘れた日本酒を注がれた。
「飲もう、嫌な事なんて飲みこめばいい」
「それ一番駄目なやつじゃん…ま、それもいいかー」
ぐいっと一杯、もう眠い。
飲み会が終わりタクシーを拾おうとふらふら歩いていたらヒロトと緑川がやってきて車に乗せてくれることに。
「だから緑川飲んでなかったのか〜」
「お前 酔っぱらいすぎだろ」
「うーん気持ち悪い」
「吐きそうなら言ってね、ゴミ袋あるから」
「流石ヒロト、素晴らし…」
そこで意識がなくなった。
朝 6時のアラームで目が覚めると…横に赤いぴこんとした髪の毛……え、私もしかして酔った勢いで男ひっかけてきたの…??恐る恐る顔を見ればヒロトでほっとしたと同時に え、まさかヒロトと…!?
「ヒロト!起きてヒロト!!!」
「うーん…もう朝かい…?」
「ヒロトなんで横で寝てんの…」
大声出して頭の中がぎーんと鳴った、気持ち悪…そういえば生理近いから余計か…二日酔いに生理前の体調不良で気持ちわっるい…薬を探しにベッドから降りるとヒロトの声。
「君が俺を放してくれなかったんじゃない」
「え、本当に…?ていうか一つ聞くけど私たち…してないよね」
「………うん、してないよ」
「え 待って何その間は」
何でもないよ思い出してただけ、なんて笑いながらヒロトも起きてきて準備を済ませてから一緒にモーニングを食べに行った。
「ヒロト今何してんの?」
「父さんの会社を引き継いだんだ」
「社長!?すごいじゃん、その年で!」
「君だって女性管理職なんでしょ?十分凄いよ」
「そうかな」
「まだまだ男尊女卑の考えが捨てきれない人達が沢山いる中で、管理職に就けるだけでもすごいことだよ」
なんだかヒロトの言葉がくすぐったい。大人になったなぁ 再実感。もぐっとトーストを頬張り、飲み込む。
「ヒロト…またこうやって朝ご飯食べない?」
「いいね、朝の時間が一気に楽しくなるね」
天然か、計算か どちらにしても嬉しい言葉。携帯番号交換、よし今日も仕事がんばりますか!
20131226
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