「これだから 女は」



また始まる上司のお小言
生理前のイライラはピーク、本当に男にもこれを味あわせてやりたい。がみがみがみがみ 私が管理職についてから毎日毎日うるさい、よく飽きないな。この人の奥さんは何がよくて結婚したのかこんな亭主関白が服を着て歩いているような男と、私なら絶対にお断り。



「はぁ、申し訳ございません。すぐにやっておきます」

「やっておきます、申し訳ございません 女は気楽でいいよなぁ〜謝れば許されると思ってんだから…ったく」



うるせぇよ 髪の毛全部抜くぞ
なんて心の中で思いながら部屋を出る、仕事では遥かに私の方が有能なのに 性別だけで全てが否定される。この世には突き破れない壁がいくつかあるその中の一つは性別ね。ヒロトに会いたい、そう感じた自分に驚き パソコンに向かった。














生理前で飲んではいけないって分かってるのに、飲んでしまう。ぐいぐいぐいぐい イライラしてたまんない。今日のお供は鬼道君と春奈。



「何二人とも飲まないの…??」

「昨日あれだけ飲んだのにお前はよく飲むな」

「私たちはあんまり飲めませんから、教師ですしね」

「そうか、じゃぁおごるから一杯飲んで」

「話聞いてました!?」



兄妹同時にため息吐かれると本当にむかつくんだけど。



「で、今日はまたなんでそんなに荒れてるんです??」

「上司の馬鹿が私をいじめるもんだから髪の毛ピンセットで抜きたくてイライラしてんの」


「〇、お前は少し感情的ではないか?」



感情的か…
あんなこと言われて怒らない女はいないと思うんだけどな。なんて言ったところで鬼道君は理解してくれないだろう だって男だし。



「俺は男だから女の気持ちなんて理解できないが、そんなに言うなら早く結婚でもして家に入ればいい」

「だーかーらー!!!!」



もうなんか反論すんのさえめんどくさい…










「〇?」



ぽつん とタクシー乗り場とは違う方向を見つめている〇の姿、涙を流していた。



「どうしたんだい?」

「ヒロト…??」



お酒の匂いがする、彼女の涙を拭いて手を繋いだ 今日は緑川が体調不良の為自分の車に乗せた。家まで送って昨日の様に寝かせればまた腕にひっついて離れない。なんで泣いてるのかな?失恋?考えていると「もうやだ、男嫌い…私は男無しで生きていけるもん……自分の好きなことして好きなもん買って生きていくの…」と呟いてまた泣いている。



「〇、泣かないで」

「ヒロトだって そこらへんの男と一緒なんでしょ」

「そんな事ないよ、そんな男達と一緒にしないでくれるかな」



優しく言えば、そっぽ向いて ごめんと返ってきた。何だか子供みたいでそっと頭を撫でればこくんと寝てしまった。



「やれやれ」



タフなファイターほど心の中は脆いもの。君は昔からそうだったね。君を守れる男になりたい、10年間思っていた事。もう少し先まで 言わないでおこう、君をもっと怒らせて悩ましてしまいそうだから。





20131226
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