Just Give Me A Reason
昼だったから飯やって、犬の散歩…フドウ歩けんのか?こいつらと…とりあえず首輪をつけてリードつける。久々に走るな これちょっといいトレーニングになりそうだ。どれくらい走っただろうか、休憩で道端に座る。
「不動 明王だな」
ばっと 後ろを振り向けば紫色の髪の男と白い髭…響木か…?殺気立つ俺を見て紫の髪の男の目が細められた。
「日本代表選手にならないか」
はぁ?間抜けな声が出た、俺はまだサッカーを道具としか思ってねぇ。そう言えば響木が「頂点に立つつもりは無いか、そのサッカーで」ニィっとまるで影山を思い出させる笑いだぜ。へばってるフドウを抱きかかえて俺は考えた。
「オイ、おっさん」
「なんだ」
「コイツ連れてっていいか」
「…」
だんまりきめやがった。フドウをじろっと見て、俺を見る。
「ダメならダメでいいって」
ハナから期待してねえよ
「すまないな」
フドウは俺の顎を舐める
「後、一週間後には選抜メンバーを決める為に雷門に行ってもらう」
「ああ」
「今どこに住んでいるんだ」
「……ダチん家だよ」
「そうか、明後日ここで待っている」
そう言って去っていくおっさん共、サッカーで頂点を...俺の世界。俺のもう一つの居場所。
戻ってきたのか。
「え!?」
帰ってきて早速伝えると凄い驚いてる、そりゃそうか。
「明後日??」
「おう」
「世界代表!?」
「おう」
「明王ってそんな凄い子だったの!?!?」
「あったりめーだろ」
そっかぁ…少し寂しそうな顔して南瓜の煮物を口に運ぶ◎。
「寂しいのかよ」
「当たり前でしょ、フドウだってやっと心を開いてきたのに」
「…即答かよ」
「ん?なんか言った?」
「なんもねぇ」
俺が居なくなると寂しい。それはこいつにとって俺が居る事が当たり前になったって事。俺にとっても、そうだ…。
サッカーで頂点に立ちたい俺の居場所だったずっと前から。
「俺も寂しいよ、お前の馬鹿面見れなくなんだから フドウの寝顔も」
「…明王がそんな事言ってくれるなんて思わなかった」
「悪ぃーかよ」
「明王と住むの凄い楽しかった」
あぁ 俺はコイツの事好きになっちまったのか心臓が 叫んでる。
20140106