家に帰れば掃除機で殴られた、痛くて痛くて どくどくいってる頭を押さえるが 痛みが引くわけもなく。何度も何度も私を殴りつけて泣きながら何か叫んでる、聞こえねえよ痛くて。



「アンタなんて産まなきゃよかった」



その聞きたくない言葉だけは私の耳にしっかりとこびり付いて、殴られた場所よりも 胸が痛かった。












母親は仕事に行った。嵐のような暴力は私の心を折った、部屋に閉じこもりすぐさま携帯で吹雪さんに電話をした。



「もしもし、◎ちゃん?どうしたの?」

「……親に、産まなければよかったって 言われた」



今まで好き放題してきた代償なんだ、そう叱り飛ばしてほしかったのかもしれない。でも…



「自分の子供に本気で言える親なんていないと思うよ、きっと…そんな辛い事を言ってしまうほどにお母さんは追いつめられてるのかも……君は一人じゃないよ」



優しい声がぼやけた私の人生を愛で満たしていく気がした。うんうんと頷きながら私は溢れだした涙を拭った。



「いつこっちに来るの?」

「そうだなぁ...後2週間くらいはかかるかもしれない」

「わかった」



しばらく会えないのは辛いけど、彼氏彼女のような電話の内容に私はほっこり満たされた。











「ねえ、〇さんってさぁ 援助交際してるって本当?」「万引きしてパクられてたよ!」「あーー知ってる!写真持ってるし!」「えー見せて見せて」



わざと聞こえるように喋っているのか、生徒達の声がウザったい。もうしないからいいじゃん。

早く吹雪さんに会いたいな。いつもよりも酷い睡魔に襲われて私はぱたんと机の上に突っ伏した。






20140114

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