”私は命を奪わないといけない”

衝撃的な一言をお腹を押さえながら、涙を流して言う彼女から目を離せない…呼吸の仕方を忘れた この子は今何て…言ったんだ……?

妊娠していた...?
そして、奪うという言葉の意味くらいよく分かっていた。アツヤ、お父さん、お母さんの顔が浮かんで 僕を見つめる。

彼等は、生きたくても生きれなかった。急に怒りに支配した僕は◎ちゃんに掴みかかっていた。














前に話していた、両親や弟さんの話。怒るに決まってるよね吹雪さん。また涙を流しながらその優しい顔を歪ませて 怒りのあまり手がカタカタ震えてる...。ごめんなさい、私はどっちに謝っているのか。



「吹雪さ…」

「◎ちゃん、命を何だと思ってるの…」

「ふ、ぶきさ…ん、」

「君がやってきた事の代償だよ」



”お金貰えて、気持ち良くてハッピーじゃん””自分の存在価値を決めるもの””愛されている気がする”

過去に私が言った言葉たちに押し潰されて死んでしまいそうになる、瞼のけいれんに耐えきれず 私は頭にずしりとおもりをつけられたようにうなだれた。





20140121

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