今までやってきたことの代償、その通りだった。吹雪さんは私を放して、外をぼーっと眺めだした。

自分のお腹を撫でれば撫でる程に感じるのは罪悪感と...そして...。



「産むって、むりかな…」

「え?」

「私、高校入ったら…働くし」



無理に決まっているのに私は、何を言っているのか。きっと逃げ道を作ってる、私は産みたかったけど周りが反対した そう言い訳したいのだ自分に。



「◎ちゃんが、産みたいなら…それでいいと思う 前も言ったけど僕がついてる…だけどね、君ひとりの問題ではないんだ お母さんとしっかりお話をしないといけない」



こんな最低な私の頭を優しく撫でてくれる吹雪さん。さっきはごめんね動揺しちゃって って...そんな悲しい顔で謝らないでよ。











家の外で吹雪さんが待ってくれている、家に入るとお母さんと目があい 久しぶりにちゃんと見たその顔は 泣き疲れたのか瞼が痛々しい程に腫れ 顔は青ざめてた。

いつから溝ができていたのだろう…



「お母さん」



その言葉も何だか、久しぶりな気がした。



「…こっちに座りなさい」



向かい合うように座ってあの紙を出された。



「どうするの」

「…わからない」

「父親は誰なの」

「……わからない」



深くため息を吐き、私の手を握ったお母さん。



「一週間 考えなさい」

「……わかった」

「それでもまだ答えが出ないなら…」


「…わかった」



高いビルから突き落とされた気分の私は ただただアイボリーの壁を見つめることしか出来なかった。






20140123

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