一週間以内にお腹の中に宿った命を殺すか生かすかを決めなければいけないなんてあまりにも残酷だ、いっその事死んでしまいたい。
車の中に戻り、母親と話した内容を告げた。
「ごめんなさい、吹雪さん」
「僕に謝っても仕方がないから」
「…そうだね」
剥がれきったマニキュアを見て鼻をすすった、もう すっかり暗くなった空にぽつぽつ星が見える ぐっと涙をこらえたせいか視界がぼやけた。
「今 何週目なの?」
「わからない、」
「…そう」
「うん……」
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アツヤ、君が生きてたらこの子にどう声をかける?僕はもうわからない、怒りと悲しみに頭を支配されてしまって 上手く話せないんだ。
誰になんて言われても この子が好きだ、だけど見放してしまったり 嫌いになってしまうんじゃないかって心配になる。僕はダメだね、まだまだ弱いみたいだ。
アツヤ 君が生きていたら...
「絶対一人にしないから」
きっと不安でもこう言うんじゃないかなって...そう思ったんだ。
「…ぅ、っ……ぇう」
「◎ちゃん」
「ふぶき、さっ…ん ふっ、ぅ」
その小さい身体に宿した子の命は後一週間、ちらっと見えた一番輝いている星がまるで...
”次は兄貴が、救う番”
アツヤがそう言っているような気がした
20140123
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