吹雪さんの声が聞こえる、急いで死なないと 追いつかれてしまう。だが...じゃぶじゃぶと激しい水音が聞こえて温かいものに引っ張られた、吹雪さんだ…。
「なんでこんなこと…!」
「生きている意味ない、子供殺したんだよ私 もう死んで償うしかないんだよ」
バチンッ
荒々しい波音は消えた、手加減してくれたんだろうけどとっても痛いその愛のムチに右頬がジンっと熱くなる…吹雪さんにぶたれた…。
「死んで償う?違う…それは違うよ 君は生きないといけないんだ生きて供養して一生罪を背負わないといけないんだよ
この世の中には生きたくても生きていけなかった人たちが大勢いるんだ、こんな事してはいけない」
じんわりと出血している子宮が熱くなった。命を奪って自らの命を捨てるなんて、本当にとことんダメな人間の私は 吹雪さんに謝ることしか出来なかった。
「ごめんなさい…っ、ごめんなさい」
「向こうに戻ろう、僕がこれからずっと君と一緒に罪を背負う」
君が、立派に大人になれるようにその成長を支えたいし君が僕と一緒にいたいと思ってくれるなら生きていきたい。と続けた吹雪さんは真剣だった。
「わ、たしと…?」
こくんと優しい笑顔で冷えきった私を包んでくれる、愛ってこういうものだったんだ。
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濡れてしまった服を着ていると風邪をひいしまうので僕の上着を着せて、抱き合って暖をとった。
「お腹痛くないかい?」
「うん」
「そっか、しばらくしたら 家まで送るね」
「ありがと、」
ちゅっと音を立てて額にキスをすれば、彼女は僕のTシャツを可愛らしい手で引っ張った。
「◎ちゃん 大好きだよ」
「私も好き 吹雪さんと生きたい、」
その言葉は車内に甘く響いた。
20140123
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